セリエA注目の日本人対決は冨安健洋に軍配! 「いいぞ!トミ」とミハイロビッチ監督が称えたプレーは?

2020年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉田と冨安ともに相手エースと対峙

森保ジャパンを支える冨安と吉田の両CBが“守備の国”で対戦した。 (C) Getty Images

 現地時間11月22日に開催されたセリエA第8節で、10位のサンプドリアと6位のボローニャが対戦した。

 ポーランド、ガンビア、スウェーデン、日本の代表選手同士による"同胞対決"に注目が集まった一戦。サンプドリアの吉田麻也は6試合連続先発出場し、かたやボローニャの冨安健洋も開幕から8試合連続での先発起用をされた。

 上位進出を目指す両雄の対戦は、ホームチームが早々に均衡を破る。7分、右CKから冨安のマークを外したトルスビーがヘディングで合わせ、相手GKの手をはじく強烈なシュートをねじ込んだ。

 先手と取ったサンプドリアがインテンシティーをより強める一方で、41試合連続失点を喫したボローニャは、プレスをかいくぐって相手を自陣に押し込むも、眼前に立ちはだかる青き壁を突き崩せずに苦戦する。

 1点差で均衡状態が続くなかで日本代表DFも存在感を放つ。

 失点に絡んでしまった冨安は、敵エースのクアリアレッラのマークを担いながら、機を見ては前線へ果敢なくさびのパスを供給。その積極的なプレーにはミハイロビッチ監督からも「いいぞ、トミ!」と声があげ、讃えていた。
 
 かたや吉田も、広いエリアを動き回る相手エースのパラシオとのマッチアップで巧みに応戦。ピンチの芽を摘み取るベテランらしいプレーを披露した。

 試合は前半終了間際に再びCKで動く。44分、ボローニャのオルソリーニが蹴り込んだボールを、エリア内でクリアしにいったサンプドリアのレジーニの膝に当たってゴールに吸い込まれたのだ。

 1-1で迎えた後半は、前半途中からの勢いそのままに主導権を握ったボローニャが52分に逆転弾をもぎ取る。左サイドに開いたバローの絶妙なクロスをオルソリーニがヘディングで合わせた。

 その後、試合は逆転に成功したアウェーチームが一転して守勢に回り、ホームチームが押し込む展開が続いた。サンプドリアは66分にウルグアイ代表の攻撃的MFのG・ラミレスを入れてより攻勢を強めていったが、局面で粘り強い守備を披露したボローニャの牙城を崩せなかった。

 結局、試合は2-1でボローニャが逃げ切りに成功。注目を集めた日本人DF対決は、両者ともにフル出場を飾ったなかで、冨安に軍配が上がった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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