バイエルンの「最強ストライカー番付」。“クラブのシンボル”を差し置いてトップに選ばれたのは現役最強のCFだ!

2020年11月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブ生え抜きのシンボルは次点に

レバンドフスキ(左上)、ミュラー(右上)、エウベル(右下)、マカーイ(右下)は、いずれも過去30年のバイエルン史に名を残す名ストライカーだ。写真:Getty Images

【現地記者選定のバイエルン最強ストライカー番付TOP10(1990年以降)】
1位:ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表)
2位:トーマス・ミュラー(ドイツ代表)
3位:アリエン・ロッベン(元オランダ代表)
4位:ジオバネ・エウベル(元ブラジル代表)
5位:フランク・リベリ(元フランス代表)
6位:クラウディオ・ピサーロ(元ペルー代表)
7位:ロイ・マカーイ(元オランダ代表)
8位:マリオ・ゴメス(元ドイツ代表)
9位:ルカ・トーニ(元イタリア代表)
10位:ユルゲン・クリンスマン(元ドイツ代表)

 伝説的なゲルト・ミュラー以降のストライカーでベストと言えるのがレバンドフスキだ。昨シーズンはクラブ史上二度目の3冠に貢献し、3つのコンペティションすべてで得点王に輝く偉業を成し遂げた。

 これまで5度のブンデス得点王を獲得し(うち一度はドルトムント時代)、クラブ史上2人目の公式戦通算250ゴールも目前に迫っている。

 主力として二度の3冠に貢献したミュラーが2位だ。チャンピオンズ・リーグ通算46ゴールはドイツ人史上最多の数字で、開幕節のシャルケ戦ではクラブ史上4人目の公式戦200ゴールを達成。現在のバイエルンのシンボル的存在だ。
 ポジションはウイングだが、数々の貴重なゴールを奪った〝ロベリ〞もレジェンドだ。ロッベンで思い出されるのが、ドルトムントとのチャンピオンズ・リーグ決勝(13年)だ。終了間際の決勝点は文字通りの値千金弾だった。5位のリベリはスペクタクルなドリブルからのフィニッシュを武器に9度のリーグ制覇に貢献した。

 4位のエウベルは01年のチャンピオンズ・リーグ制覇時のエースで、嗅覚を利した巧みなシュートが光った。現在はクラブのアンバサダーを務める。同じく今シーズンから同職に就任したピサーロが6位。フィニッシュの多彩さで言えばクラブ史上屈指で、ジョーカーとしても貴重なゴールを連発した。

 7位のマカーイは比類なき安定感を誇り、所属した4年間すべてでブンデス15ゴール以上を記録。過小評価されがちだが、ゴメスは10-11シーズンの得点王だ。入団初年度に得点王に輝いたトーニは、リベリとのコンビでリーグを席巻。

 バイエルン時代のクリンスマンの評価は賛否両論あるが、12試合で15ゴールを挙げた96年のUEFAカップ(現EL)での活躍は見事だった。

文●パトリック・シュトラッサ―(フリーランス)
翻訳●円賀貴子
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年11月5日号から転載

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