「本当に色々あった…」名手セスクが語る二人の名将。「失望させられた」と明かした指揮官は?

2020年11月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

セスクが明かすモウリーニョとペップ

モウリーニョ(左)とグアルディオラ(右)に仕えた経験を持つセスクが、両指揮官への想いを打ち明けた。 (C) Getty Images

 元スペイン代表MFセスク・ファブレガスが、当代屈指の名将たちについて持論を展開した。

 現在、リーグ・アンの名門モナコに所属するセスクは、そのキャリアでジョゼップ・グアルディオラとジョゼ・モウリーニョから薫陶を受けた。前者とはアーセナルから古巣バルセロナに復帰した11年の夏から約1年間、後者はチェルシーに入団した14年の夏からの1年間、それぞれ師事している。

 33歳の名手にとって両名将はいかなる存在なのか。現地時間11月18日に出演したカタルーニャのラジオ局『Catalunya Radio』のインタビューで、「僕は常にクラブから評価され、尊敬されているのが好きだった」と語ったうえで、次のように語った。

「ある時、バルセロナにいるよりも、ヨーロッパには自分をより評価してくれる監督がいることがわかったんだ。チェルシーでの最初のシーズンで二冠に輝いたとき、ジョゼ・モウリーニョには本当に助けられた。彼こそがバルセロナを離れたときに感銘を与えてくれた人だ。

 彼のチームはバルセロナとピッチ上での哲学には違いがあるにせよ、『それはそれだ』と言っていたよ。彼は自分のプロジェクトを僕に伝えた。そして僕はプロフェッショナルとしての自分を優先した。今も彼とは連絡を取り合っているし、友人だと思っている」
 
 モウリーニョを「友人」と評したセスク。だが一方で、グアルディオラについて「子どもの頃のアイドルだった」としながらも、「失望させられることもあった」と正直に打ち明けた。

「グアルディオラとは今はもう何もないよ。彼は僕が最もあらゆること学ばされた人だ。でも、アイドルとして、コーチとしての付き合いだけで何もない。お互いにそう思っていたかは分からないけど、失望させられることもあったし、本当に色々あったんだ。でもそれは話さない方がいいと思う」

 ラ・マシア(バルサの下部組織の総称)の"先輩"でもあるグアルディオラだが、セスクにとってはモウリーニョほど馬が合わなかったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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