【サニックス杯】今大会で輝きを放ったユース世代注目の14名をクローズアップ!

2015年03月23日 サッカーダイジェスト編集部

京都橘の新エースが“代表の10番”に恥じぬパフォーマンスを披露。

U-17日本代表のストライカーとして存在感を放った岩崎。所属する京都橘ではエースとしても期待される。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

 3月19日から22日にかけて福岡県宗像市で、サニックス杯国際ユースサッカー大会が行なわれた。毎年、高校・ユース世代の新シーズンに向けた前哨戦と位置づけられる今大会だが、今年は招待チームのU-17韓国代表が優勝して幕を閉じた。
 
 シーズンは4月の高円宮杯からいよいよ本番を迎える。果たして今大会で輝きを放ち、今後の活躍を予感させたのは誰か? 大会の取材記者が14名の注目プレーヤーをピックアップした。
 
【サニックス杯PHOTO】 輝きを放った選手たち
※学年は2015年度からの新学年
 
FW
岩崎悠人(U-17日本代表/京都橘/2年)
 昨季、1年生ながらプレミアリーグで鋭い得点感覚を披露し、選手権でも活躍したFWが高校選抜に続き、U-17代表でも存在感を発揮。速さのある飛び出しとドリブルで見せ場を何度も作り、代表の10番に恥じぬプレーを見せた。チームでも、先輩たちへの遠慮が見られた昨季とは違い、エースとしての活躍が期待される。
 
FW
田川享介(U-17日本代表/鳥栖U-18/2年)
 代表初選出ながらも、杭州緑城FCユースから得点するなど存在感を見せた。競り合いの強さに加え、50メートルを6秒前半で走るスピードを活かした飛び出しからの左足シュートは質が高い。2月にはトップチームのキャンプにも参加。憧れという豊田陽平に続くためにも、今季は重要な1年になる。
 
MF
野中優之介(福岡U-18/3年)
「チーム全体を見て、試合の流れが分かる選手になりたい」と話すとおり、高い判断力とパスセンスを活かし、攻撃の起点になるボランチ。昨季、チームが得点力不足に陥ったことを機に得点への意識を高めており、今大会もグループリーグの星稜戦でゴールを奪うなど、より怖い選手になりつつある。
 
MF
中村健人(東福岡/3年)
 昨季、エースとして君臨した中島賢星(横浜)が背負った背番号10を引き継いだMF。ボール扱いとパスセンスに長けた司令塔で、今大会でもその技術を存分に発揮して好機を作った。「今年はひとりで突破できる選手がいないので、チームとして連動して戦いたい」という今季の東福岡の鍵を握る存在だ。
MF
岩田智輝(大分U-18/3年)
 2種登録され、現在はトップチームで練習を積む大分期待のMF。GK以外の全ポジションでのプレー経験を持つポリバレントな選手で、今季はボランチとしてプレーする。本人が意識する当たりの強さを活かしたボール奪取と、速さを活かした3列目からの飛び出しは迫力十分だ。

DF
舩木 翔(C大阪U-18/2年)
「守備が得意ではないので、前でドンドン攻撃に絡んだ方が特徴を出せる」との言葉どおり、タイミングの良い攻め上がりと正確な左足のキックを活かしたクロスで見せ場を作った。昨季、チームではトップ昇格した温井駿斗がいたため、出番は少なかったが、今季は飛躍の予感が漂う。
 
GK
鈴木 透(東海大五/3年)
 185センチの高身長に長い手足、そして左利きという希少性の高い守護神。今大会では自信を持つ間合いの良い飛び出しで、決定機を防ぐ場面が目を惹いた。ふたつ上の兄・光も同じく東海大五でGKとしてプレーし、選手権も経験。兄に続けるか注目だ。
 
取材・文:森田将義(サッカーライター)

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