【J1採点&寸評】神戸×FC東京|森重、武藤がゴール&権田がPKストップ! 代表組の活躍でFC東京がリーグ初勝利!

2015年03月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

神戸はセットプレーとカウンターで2失点。今季初勝利は遠く…。

【警告】神戸=チョン・ウヨン(33分)、高橋峻希(86分)/FC東京=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】武藤嘉紀(FC東京)

【試合内容】
 静かな立ち上がりを見せた一戦は、序盤、神戸が固い守備からカウンターを狙いチャンスを作る。しかし、33分に森重にCKから決められ先制点を許すと、その7分後にPKを獲得するもP・ジュニオールのキックは、権田にセーブされ同点ならず。
 
 後半はFC東京にカウンターを狙われ、68分には武藤に単独のドリブル突破を許し、追加点を献上。神戸は引き分けをはさみホーム2連敗。一方、FC東京は武藤、森重、権田らの代表組の活躍でリーグ戦今季初勝利を飾った。
 
【J1採点&寸評】1stステージ・3節|全9カードを現地取材記者が評価

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節

【チーム採点・寸評】
神戸 5        
指揮官、選手ともに守備への手応えを語るも前節に続いて2失点。攻撃でもゴール前を固めたFC東京ディフェンスを最後まで崩せず、今季初白星は遠かった。

FC東京 6
先制点を奪った後は無理に前に出ず、カウンターを狙う。「よく取ってくれた」と指揮官が褒めた武藤のゴールで追加点を奪い、無失点で勝利を掴んだ。
 
【神戸|採点&寸評】                          
GK      
22 山本海人 5          
2失点に加え、味方のバックパスを二度ミスキックするなど安定感を欠いた。後半途中からCBに入ったチョン・ウヨンとの連係不足も露呈し、あわやの場面を迎えた。
 
DF
8 高橋祥平 5       
CKから先制点を奪われたシーンでは森重をケアし切れず。2失点目では、武藤に股を抜かれ独走を許した。前への意欲はあったが、もう少し落ち着いた対応を見せたかった。
 
25 奥井 諒 5          
試合を通じて積極的にオーバーラップを繰り返し、攻撃に関わろうという姿勢は貫いた。ただ肝心のクロスとラストパスの質が低く、チャンスを生み出せたとは言い難い。
 
31 安田理大 5.5             
重心は後ろにあったものの、特に後半は機を見て攻撃に加わり左足で好クロスを供給。前半に渡邉がPKを獲得したシーンは、安田のアーリークロスが起点となった。
 
34 ブエノ 6         
67分に負傷でピッチを後にするまで、自慢のスピードを活かし、武藤の突破を食い止めた。終始、落ち着きを見せたそのプレーぶりをネルシーニョ監督も賞賛した。 

MF      
7 ペドロ・ジュニオール 5.5 
得意のドリブルを活かした推進力の高さは相変わらずで、後半開始直後には惜しいヘディングシュートを放つなどチャンスに絡んだ。ただPK失敗は痛恨。今節も結果を残せず。
 
10 森岡亮太 5.5       
守備意識が高く、激しい寄せでチームを助ける。先制された後、守りを固めたFC東京ディフェンスの攻略にあの手この手で挑んだが、最後まで決定的な仕事はできず。
 
13 小川慶治朗 5.5    
「SBの裏を狙っていた」との言葉通り、スペースに飛び込み多くのシュートチャンスを迎えた。しかし、フィニッシュの精度が低くゴールには結びつかず。
 
16 チョン・ウヨン 5.5          
前半から最終ラインに下りてサイドや前線へ正確なフィードを通す。ブエノ負傷後はCBに入り奮闘するも、やはり慣れないポジションでは不安定さは隠せなかった。
 
27 フェフージン 5.5   
前へのはやる気持ちを抑えながら、激しいタックルで中盤の潰し役に徹した。攻撃に絡んだシーンでは、パスではなく無理やりミドルを狙うなど冷静さを欠いた印象。
 
FW      
19 渡邉千真 5.5       
古巣相手に気持ちの入ったプレーを披露。16分にポスト直撃のシュートを放ち、「(権田の)手はかかっていなかった」と試合後に白状するもPKを獲得。あとは結果のみだった。
 
交代出場                                            
DF 
6 高橋峻希 5.5        
奥井に代わり出場。ビハインドのなか前へ出ようと試みるも東、徳永にスペースを埋められ、上手くオーバーラップできなかった。相手のカウンターには粘り強く対応した。

 MF      
17 田中英雄 5.5          
交代直後に強烈な右足でゴールを狙う。アンカーとして相手のカウンターに備える一方、中盤でボールを失う場面もあったが、それ以外では的確にパスをつないだ。
 
FW
9 石津大介 ―
監督の指示を受け攻撃を活性化させた。森岡、渡邉らと絡んで右サイドを突破し、相手ゴールへ数回迫った。もう少し早く登場していれば、ゴールも望めたか。
 
監督                
ネルシーニョ 5
序盤はプランどおり相手の攻撃を抑え、試合を優位に進めたが、先制点を奪われた後は攻撃の形を生み出せず。ブエノ負傷後のチョン・ウヨンのCB起用も裏目に出た。
 

次ページ圧巻のドリブル突破で追加点を決めた武藤をMOMに選出。

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