フランス代表の“想定外の敗北”に、ザックジャパンとの一戦が選出!「デシャンに初めて土を付けた」

2020年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランスが驚く劇的な敗北だった

2012年、ザックジャパンがアウェーでフランスと対戦した。 (C)Getty Images

 現地時間11月11日に行なわれたフランス代表とフィンランド代表の親善マッチは、2018年ワールドカップの覇者である前者が、0-2で敗れるという結果に終わった。

 レ・ブルーを率いるディディエ・デシャン監督は、試合後に「平手打ちを食らった気分」と失望を隠さなかった。主力のキリアン・エムバペを負傷で欠くとはいえ、「フィンランドは親善試合でもしっかりと準備して挑んできて、我々は正しいプレーができなかった」とコメントした。

 親善マッチとはいえ、ネーションズ・リーグを目前に控えての敗北に、少なからずフランスで衝撃が広がっている。そんななかでも、現地メディア『Ouest-France』は、「こうして自分たちから墓穴を掘ったのは、初めてではない。フィンランドに想定外の敗北を喫したレ・ブルーは、過去も予想を裏切る敗北を喫している」と報じ、フランス代表の"想定外の敗北"5試合を紹介している。

 ひとつめは1999年まで遡り、6月5日に行なわれたEUROフランス対ロシア(2-3)。そして、2003年2月13日のフランス対チェコ(0-2)、2006年5月1日フランス対スロバキア(0-1)、2007年9月3日(0-1)に続いて選出されているのが、2012年10月12日にホームで行なわれた日本との親善マッチだった」
 
「当時、日本代表を率いていたのはアルベルト・ザッケローニ監督だった。長谷部誠が主将を務め、現在も日本代表である吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹のほか、香川真司、遠藤保仁らが先発していた。

「フランス代表としては、デシャン監督が率いて4試合目のフレンドリーマッチだった。3日後に控える2014年ブラジル・ワールドカップの予選に向けて、勢いを増すための一戦だったともいえるだろう。

 国同士としては史上6度目となったこの一戦は、日本がデシャンの代表監督歴に初めて土を付けた相手だった。しかも、試合を決めた瞬間は試合終了間際に訪れた。日本は特級のカウンターを発動させ、シンジ・カガワがウーゴ・ロリスを欺くゴールを決めた」

 フランス代表にとっての"想定外"をもたらしたザックジャパンの印象は、今もなおインパクトを残しているようだ。この一戦以降、日本代表との対戦は実現していないが、次に対峙する際には、どのような試合が繰り広げられるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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