「メッシの恐怖政治だ」グリエーズマンの元代理人がバルサの現状に嘆き!「パスを出してくれなかった」

2020年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メッシは皇帝であり、君主であり…」

グリエーズマン(左)の加入を歓迎していなかったというメッシ。(C)Getty Images

 昨夏にアントワーヌ・グリエーズマンがバルセロナに加入して以降、絶えず騒がれるのがクラブの絶対エース、リオネル・メッシとの関係だ。

 2016年までグリエーズマンの代理人だったエリック・オルハッツ氏は、バルセロナは実質的にメッシの「恐怖政治」になっていると指摘している。メッシの姿勢を批判したうえで、グリエーズマンは衝突せずにサッカーに集中しているはずだと述べた。

 スペイン紙『Marca』によると、オルハッツ氏は『France Football』で「アントワーヌはメッシがすべてを支配する深刻な問題を抱えるクラブに行ってしまった」と話している。

 「メッシは皇帝であり、君主であり、グリエーズマンの加入をよく思っていなかった。昨シーズンはグリエーズマンに話さず、まったくパスしなかった。本当にトラウマをつくった」
 

 オルハッツ氏は「メッシの姿勢は嘆かわしい。アントワーヌはつねにメッシと問題はないと言ってきたが、逆はない」と続けた。

「恐怖政治だ。彼といるか、あるいは彼とは反するかなんだよ」

 そのうえで、「彼はピッチで問題を解決しようとするだけだろう。それ以上はない。彼は決して、だれとも衝突しないんだ。まったくそういう人間じゃないんだよ」と、グリエーズマンがメッシと"戦争"することはないとの見解を示している。

「そしてそれは、勇気や気概がないからじゃないんだ。彼はサッカーを愛しており、それだけなんだ。だれともケンカは望まない。ピッチに立てば、幸せなんだ。彼にとって、争うのは無意味なんだよ」

 アトレティコ・マドリー時代の輝きを放てていないグリエーズマンだが、オルハッツ氏は「困難な時期をたくさん経験したが、彼がどうするかは分かっている」と続けた。

「この状況で前進するはずだ。病んでいるのはクラブであって、彼じゃない」

 周知のように、メッシはこの夏に移籍を志願したものの、最終的に残留。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の辞任を受け、今シーズンいっぱいとなっている契約を延長するのか注目される。一方、グリエーズマンの契約は2024年夏までだ。

 メッシとグリエーズマンは来季以降も一緒にプレーするのか、そして輝くことができるか。今後も騒がれ続けることになりそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】主審の前でボールを蹴り飛ばし…目を疑うようなメッシの"威嚇行為"はこちら

次ページ【動画】主審の前でボールを蹴り飛ばし…目を疑うようなメッシの“威嚇行為”はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事