もしVARがなかったら?英紙が”もう1つの”プレミア順位表を発表!最も恩恵を受けたクラブは――

2020年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

トップに立ったクラブは?

(左から)ロジャース(レスター)、クロップ(リバプール)、モウリーニョ(トッテナム)、アンチェロッティ(エバートン)、スールシャール(マンチェスター・U)。VARで恩恵を受けた監督は?(C) Getty Images

 混戦を極め、例年以上に盛り上がりを見せているプレミアリーグ。ただVAR介入によるPKや、数センチ単位での厳格なオフサイド判定の多発が槍玉に上げられており、先日のリーズ戦でも「腕がオフサイドラインをわずかに超えていた」としてゴールが取り消され、「史上最悪の判定」と非難の声が殺到するなど議論の的となっている。

 そんななか英紙『The Sun』は、「VARなしのプレミアリーグ順位表」と題し、VARの関与で判定が覆えらなかった場合、どれだけ勝点と順位が変動したかを紹介している。

 首位に立ったのは、現実では3位のリバプールだ。「昨シーズン王者もまた、他のどのチームよりも多くのVARによる弊害を受けている。先月にはサディオ・マネに対するオフサイド判定の厳しさから、エバートンからの劇的勝利を否定されてしまった。VARがなければ、トップでインターナショナルウィークに入っていた」と説明している。

 14位と低調のマンチェスター・ユナイテッドは、「VARがなければさらに順位を下げていただろうから、安堵のため息をつくことができる。オレ・グンナー・スールシャール監督のチームは、順位を1つ下げることになるだろう」と、こちらは恩恵を受けているとした。

 また、7位から13位と、順位に最も大きな変動があったのは、リバプール戦でもVARで勝点を拾う形となったエバートン。これには「モニターマンに感謝」と伝えている。

 それ以外のチームについては、次のように綴った。

「レスターは現在首位だが、2度恩恵を受けているため、VARがなければ3位となる。トッテナムは3回のVAR判定が下されているにもかかわらず、トップリーグ2位をキープしている。アーセナルは1つ順位を上げて10位に、チェルシーは5位のままだ」

 時に笑い、時に泣かされるVAR。これからもその結果が順位を左右するのは間違いないだろう。
 
『The Sun』が発表した、VARがなかった場合の順位は以下の通り。※( )は現実の順位との変動。

1位 リバプール(△2)
2位 トッテナム(―)
3位 レスター(▽2)
4位 サウサンプトン(―)
5位 チェルシー(―)
6位 アストン・ビラ(―)
7位 クリスタル・パレス(△1)
8位 ウォルヴァーハンプトン(△1)
9位 マンチェスター・シティ(△1)
10位 アーセナル(△1)
11位 ウェストハム(△1)
12位 リーズ(△3)
13位 エバートン(▽6)
14位 ニューカッスル(▽1)
15位 マンチェスター・ユナイテッド(▽1)
16位 ブライトン(―)
17位 フルアム(―)
18位 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(―)
19位 バーンリー(―)
20位 シェフィールド・ユナイテッド(―)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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