「“キムラロック”の犠牲に」元ブラジル代表戦士F・メロの暴力プレーが物議!「容赦のないアームバーを…」

2020年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラジルが生んだ“暴れん坊”が…

パウメイラスではキャプテンマークも巻いているF・メロ。チーム随一のタレントだが、その荒々しいプレースタイルは時に問題となる。 (C) Getty Images

 ブラジルが生んだ"暴れん坊"のプレーが物議を醸している。

 事の発端となったのは、現地時間11月8日に開催されたブラジル全国選手権の第20節、パウメイラスがヴァスコ・ダ・ガマに1-0で勝利した一戦での一コマだ。

 スコアレスで迎えた39分だった。パウメイラスが敵陣でFKを獲得した際に、エリア内でヴァスコ・ダ・ガマのDFレオ・マトスと激しいマッチアップを繰り広げた元ブラジル代表MFのフェリペ・メロが相手の左腕を掴むと、肘固めをするようにして、捻り上げたのだ。

「ああ!」という叫び声とともにエリア内で倒れ込むマトスを見るにF・メロの暴力行為は明らかだったが、元セレソン戦士はいぶかし気な表情を浮かべながら、自身に忠告する主審へ詰め寄り、抗議を続けたのである。

 その気迫のこもったプレーに魅力がある一方で、たびたび問題視される暴れっぷりから"狂犬"の異名も持つF・メロ。今回の騒動も小さくない波紋を広げている。
 ブラジル・メディア『Globo』は、「ブラジリアン柔術を心得ているフェリペ・メロは、自身のマーカーに容赦なくアームバーを炸裂した」と綴れば、アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』は、「これぞメロだ。彼はピッチを総合格闘技のリングにした」と一連のシーンについて、次のようにレポートしている。

「メロのマーカーとなったマトスは残忍な技の犠牲となった。彼は総合格闘技の技の一つでもある"キムラロック"の被害にあったが、主審は元ブラジル代表MFにカードすら提示しなかった」

 SNSでも問題シーンが拡散され、ファンから「これは危険だ」「なぜファウルじゃない!」「大怪我をしていてもおかしくない」といった否定的なコメントが相次いだが、83分に足首を負傷して交代を余儀なくされたF・メロは試合後に自身のインスタグラムで、「勝利に満足しているし、(自身の)怪我が大事に至らなかったことは神に感謝したい」とコメント。マトスとの騒動など、どこ吹く風といった様子だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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