【日本代表】長友、浅野、橋本――今年初代表の3名に森保監督が期待すること「経験だけでポジションを与えるわけではない」

2020年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「(長友は)選手個々を成長につなげていける存在」

今回招集されたメンバーでは浅野、長友、橋本の3名が今年初の代表活動となった。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表は11月5日、オーストリアで開催される欧州遠征の招集メンバー24名を発表。会見に出席した森保一監督が、代表復帰を果たした3選手への評価と招集理由を明かした。

 今回選ばれたメンバーで注目すべきは、DF長友佑都(マルセイユ/フランス)、MF橋本拳人(ロストフ/ロシア)、FW浅野拓磨(パルチザン/セルビア)の招集だろう。3名揃って前回オランダで行なわれた活動には参加しておらず(長友は体調不良により招集辞退)、今年初めてサムライブルーのユニホームに袖を通すこととなる。

 3人の招集理由について指揮官は以下のように説明している。

「まずは長友から言いますと、試合の出場時間はまだまだ足りない部分はあると思います。ただ、コンディションは良い状態を保てており、これまでの経験でもコンディションさえよければ彼は実力を発揮してくれると思います。

 浅野は、パルチザンでレギュラーとしてFW、そして2列目のサイドハーフなど、いろんなポジションでプレーしています。本人もチームの中心として周りから信頼を得ていることを自覚してプレーしていると思いますし、そういうところを我々も確認し、代表の戦力になるということで招集させてもらっています。

 橋本についても、今年ロシアへ移籍して初めてのシーズンですが、違った環境でも適応して、ロストフの一員としてレギュラーをほぼ掴んでいるという日常の活動を評価して今回代表に招集させてもらいました」
 
 なかでも森保監督は、フィールドプレーヤーでは最年長となる長友の経験が、若手の成長につながると強調。今シーズン加入したマルセイユでは、あまり満足のいく結果を残せていないものの、これまでビッグクラブを渡り歩き、ワールドカップに3大会出場したベテランサイドバックへの期待は大きいようだ。

「長友の経験は代表に生かせることが非常に大きいと思いますし、経験が浅い選手たちにとっては、長友が背中で見せ、言葉で色んな経験を伝えてくれるということは、選手個々を成長につなげていける存在だと思っています。もちろん、経験だけで代表招集、ポジションを与えるわけではありませんので、本人には競争意識を持って、試合出場の権利を勝ち取ってもらえればと思います。こういうことを言わなくても本人はいつもチャレンジする精神でいますし、誰にも負けないという気持ちでピッチ内、練習から100パーセント出してくれます。今回の活動でも期待しています」

 森保ジャパンは13日にパナマ代表、17日にメキシコ代表と国際親善試合を行なう。どちらも2018年のロシア・ワールドカップに出場した強者揃い。今年最後の代表活動となるが、内容・結果ともに有意義なものとし、年内の活動を締めくくりたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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