「ロックダウン中で大丈夫か?」日本代表のオーストリア遠征に反町技術委員長の見解は…

2020年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーストリアは11月3日からロックダウンに踏み切っている

オーストリアでは他にもアメリカや韓国も親善試合を行なうと明かした反町技術委員長。※写真は会見中のスクリーンショット

 JFA(日本サッカー協会)は11月5日、オーストリア遠征のパナマ戦(同13日)、メキシコ戦(同17日)に向けた日本代表メンバー24名を発表した。

 10月にも行なわれた欧州遠征、オランダ・ユトレヒトでの活動と同様に全選手が"欧州組"で集められた。今回活動の拠点となるのは、オーストリア・グラーツだ。

 オーストリアでは10月31日に、新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多の5,349人に達し、現地時間の11月3日から2度目のロックダウン実施に踏み切っている。

 JFAの反町康治技術委員長は「みなさんご存知の通り、オーストリアがロックダウンという状況にあります。ただ、そうした状況下にありながら、この試合の開催に尽力していただきましたオーストリア政府、サッカー協会、本当に感謝しております。また、この開催を準備していただいた、多くの関係者の方々にも御礼申し上げたい」と冒頭で感謝を伝えた。

 さらに「サッカーの試合は相手がいなければ成り立たないものであって、我々の入国だけでなく、メキシコ、パナマ両国の入国に関しても同様にご理解を頂きました」と状況を説明した。
 
「ロックダウン中で大丈夫か? と疑問を持たれると思いますが、この時期ヨーロッパではネーションズリーグを開催しています。ネーションズリーグはひとつも中止という話は聞いておりません。またネーションズリーグの前に29試合、親善試合が我々も含めてあるわけですが、そういうものも中止となっていない。

 やはり、オーストリアを含めヨーロッパはサッカーをビジネスととらえ、そういうことを許可して頂いているので、しっかりと準備して、健康と安全を最優先したなかで活動していきたいと思っています」と意気込みを語った。

 前回のオランダからオーストリアに変更したのは対戦国のメキシコがオランダに入国が困難だったため。ただし、開催地が変更となっても「ホテルに関しては丘の上にあって外部との接触はほとんどないようなところ。練習グラウンドまでは1.5キロくらい」「2名の帯同ドクターがいて、朝食前の検温、感染予防のチェックシートなど抜かりなくやっていきたい」と前回同様に代表活動に集中できる環境が整えられたという。

 反町技術委員長は「今回の2試合を含めたオーストリア・グラーツでの合宿は、先月と同じように日本のスポーツ界への貢献を含めてしっかりと活動していきたい」と語る。

「同時に強化の部分でも、今年は最後の活動になると思います。3月の2次予選に向けて良い準備をしていきたい」と今年最後となる日本代表の試合に期待を寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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