「イニエスタたちを取り戻したい」バルサ新会長候補が“強豪復活プラン”を語る!「我々にはマンUにないものが…」

2020年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

新会長候補が語った壮大な目標とは?

バルセロナで黄金期を築いたイニエスタとグアルディオラ。新会長は、この両者をはじめとするレジェンドたちをクラブへ復帰させるプランを打ち明けた。 (C) Getty Images

 去る10月27日、バルセロナはジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が辞任し、取締役会を解散したことを発表した。

 前日の会見では、「辞任が頭をよぎったことはない。それは無責任だ」と語っていたバルトメウ氏だっただけに、文字通りの電撃辞任であったことは言うまでもない。だが、今夏にはクラブを去る意思を表明したリオネル・メッシとの対立が浮き彫りになっていたこともあり、周囲からの信頼が薄れていたのも事実だった。

 バルトメウ氏の後任争いはすでに始まっており、90日以内に新会長を決める選挙が行なわれると見られている。

 新会長に求められるのは、今夏に明るみになったお家騒動で大きく揺れたチームの立て直しと、黄金期と呼べる長期的な好循環のサイクルを再構築することだろう。そのための壮大なプランを打ち明けたのが、有力候補と指摘されているビクトル・フォント氏だ。

 来る会長選に向け、英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じたフォント氏は、「我々にはヨハン・クライフが作り上げた哲学を元にしたプレースタイルが受け継がれている」としたうえで、自身の野望を口にした。

「バルサ・スタイルを理解していて、それを指導するべきプロフェッショナルたちは、バルサのファンであり、まだクラブを愛している。だが、グアルディオラやシャビ、イニエスタ、プジョルのような人たちは今バルサで仕事をしていない。私はこれが問題と見ている。我々はとても競争が高いプロジェクトのために彼らを戻す必要がある」
 
 バルセロナのソシオ(クラブ会員)の一人でもあるフォント氏は、会長就任に向けて『Sialfutur』というプロジェクトを明言。クラブに直接助言できる諮問委員会を作り、世界中のソシオの意思を取りまとめられるデジタル投票システムを導入しようとしているという。

 壮大な目標を語ったフォント氏はまた、こうも続けている。

「正しい責任を果たせる人たちを取り戻さなくてはいけない。そうすれば我々は間違いなく、とても競争力があるチームを手にするだろう。それこそがメッシが必要としているものだ。彼は競争力があるプロジェクトを求めている。

 メッシやペップらのようなレジェンドを持っていることは大きなアドバンテージだ。彼らは皆このクラブを愛している。それはマンチェスター・ユナイテッドのようなクラブにはないものだ。彼らには我々が持つ、1つのものが欠けている。それはレジェンド全員がクラブを愛しているということだ」

 ジョゼップ・グアルディオラを監督に、シャビ・エルナンデスをアシスタントコーチとして招聘したいと考えているというフォント氏の"公約"は日の目を見るのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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