ミランは冨安健洋に再トライ!? CEOがスクデット奪取への“起爆剤”獲得を明言「世界最高のタレントと契約を…」

2020年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

トナーリら逸材を奪取したミランが次に目指すのは?

今シーズンからコンバートされた本職のセンターバックでも声価を高めている冨安に、ミランが再び獲得に迫るかもしれない。 (C) Getty Images

 ミランは日本の逸材を追い続けているのかもしれない。

 現地時間10月28日、ミランの最高責任者(CEO)を務めるイヴァン・ガジディス氏は、株主総会において来年1月の移籍市場においても若手の逸材獲得に乗り出すことを明言した。

 18年10月にアメリカのヘッジファンド『エリオット』に買収されて以来、将来性のある若手を重視する路線へ変更したミランは、昨夏にテオ・エルナンデズとラファエウ・レオン、今夏にサンドロ・トナーリやブラヒム・ディアス、ディオゴ・ダロといった逸材たちを矢継ぎ早に獲得。その補強の成果もあって、今シーズンはセリエAで首位に立っている。

 39歳のズラタン・イブラヒモビッチに依存している感は否めないが、思い切った先行投資にクラブ上層部も確かな手応えを感じているようだ。ガジディスCEOは株主総会の席で、「我々の歩んでいる道のりは長いが、前向きかつ挑戦的に進んでいる」と明言した。

「クラブの背後にはチームを信頼する強力なオーナーシップが存在している。そして何よりも、我々には明確な戦略がある。世界最高のタレントと契約をして、彼らを我々と一緒に成長させていくというものだ。

 夏の移籍市場が閉幕したばかりだが、補強には非常に満足もしている。それでも、すでにパオロ・マルディーニ率いるスポーツマネジメント部門は冬の移籍市場に向けた準備を進めており、次なるタレントの獲得にも自信を持っている」

 ミランと言えば、今夏の移籍市場の終盤に冨安健洋を獲得するためにボローニャにオファーを出したことが、小さくない話題をさらった。ブラジル代表MFルーカス・パケタ(→リヨン)の売却益で獲得を目指したが、2500万ユーロ(約31億2500万円)とも言われている要求額には届かなかった。

 27日、移籍専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、『Calciomercato.com』で「ミランは夏と同じ立場を取ると決めた」とし、評価額(1500万ユーロと見られている)が変わらないと報じた。

 この報道通りなら、両クラブが合意に至るのは困難だ。とはいえ、新たなタレントの獲得を明言したガジディスCEOの言葉を聞くに、来る1月にミランが冨安に再びアプローチをかける可能性は十分にありそうだ。セリエAで5戦負けなし(4勝1分け)とロケットスタートを切ったロッソネーリ(ミランの愛称)のスクデット争いも含めて注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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