「2時間も銃を突き付けられ…」2006年のW杯制覇に貢献したイタリア代表“伝説の9番”が強盗被害に

2020年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

偉大な点取り屋とその家族を襲った事件

イタリア代表で活躍したトーニが予期せぬ悲劇に見舞われた。 Getty Images

 かつてサッカー界で異彩を放った名ストライカーが標的となった事件の詳細が、本人から明らかにされた。

 問題となった事件は去る22日の晩に起きた。元イタリア代表FWのルカ・トーニが家族とともにイタリア中部に位置するトスカーナ州のモンターレにある別荘で過ごしていたところを銃で武装した強盗に襲撃されたのである。

 トーニと言えば、2000年代前半にセリエAやブンデスリーガで得点王となった点取り屋だ。2006年にはイタリア代表の一員としてドイツ・ワールドカップに出場し、6試合で2ゴールを挙げて、アッズーリの世界制覇に貢献していた。

 2016年に現役を引退したレジェンドストライカーについて「思いやりがあり、刺激的で、笑顔の絶えないリーダー」と称えた伊紙『Corriere della Sera』は同別荘が過去にも強盗被害に遭っていたことを伝えたうえで、「偉大なるゴールゲッターはトラウマになる体験をしてしまった」と綴った。
 
 幸いなことに本人も含めて家族全員が無事であったものの、精神状態が不安視されるトーニは、現地時間10月24日に自身のインスタグラムを更新。そこで事件の詳細と現状を記した。

「すでにニュースで広まっているとおりだ。僕らは木曜日の夜19時半から21時半までの間、自宅でマスクを被り、武装した3人の強盗に銃を突き付けられ、襲われたことを伝えたいと思う。最も重要なことは最愛の家族が無事であるということだ。僕らは大きなトラウマを抱え、巨大な恐怖心を抱くことになったが、誰も傷つけられなかった」

 さらに「近所の人たちの通報で、治安部隊が入ってきたことで救われた」と綴ったトーニは、悲痛な心境も打ち明けている。

「犯罪者たちが僕の貴重な財産、とりわけ本当に大事にしていた感情的な財産を奪っていったことは本当に残念でならない。皆さん、どうか私と私の家族に敬意とプライバシーは維持してほしい」

 命あっての物種。トーニとその家族が無事であったことは何よりの知らせだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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