まことしやかに囁かれた名将の電撃復帰
巧みな人心掌握術でアーセナルを欧州屈指の強豪へと押し上げたヴェンゲル。その手腕を再び日本で見られていたかもしれない。 (C) Getty Images
「ヴィッセル神戸にアーセン・ヴェンゲル就任」。
まことしやかに囁かれたフランスが誇る名将のJ復帰説は、本当に実現していたかもしれない。
その興味深い監督人事の可能性について語ったのは、先月22日に神戸を退任したばかりのトルステン・フィンクだ。現地時間10月20日にドイツ放送局『SPORT1』のインタビューに応じた52歳は、自らがヴェンゲルの次点であったことを明かし、交渉の舞台裏を明かした。
自ら「神戸はただのクラブではない」と語ったフィンクは、「本当にヴェンゲルの代役で選ばれたのか?」と質問され、こう切り返した。
「金銭面の問題も多少あったと思う。ヴェンゲルは私よりも価値があり、私より多くの給与を必要とするだろうからね。それに彼は、神戸を自身のプロジェクトにしていただろう。ヴェンゲルはどこかにやって来て、『しばらくここの監督を務めるよ』と言ったりはしない。彼はクラブを全面的に変えるんだ」
まことしやかに囁かれたフランスが誇る名将のJ復帰説は、本当に実現していたかもしれない。
その興味深い監督人事の可能性について語ったのは、先月22日に神戸を退任したばかりのトルステン・フィンクだ。現地時間10月20日にドイツ放送局『SPORT1』のインタビューに応じた52歳は、自らがヴェンゲルの次点であったことを明かし、交渉の舞台裏を明かした。
自ら「神戸はただのクラブではない」と語ったフィンクは、「本当にヴェンゲルの代役で選ばれたのか?」と質問され、こう切り返した。
「金銭面の問題も多少あったと思う。ヴェンゲルは私よりも価値があり、私より多くの給与を必要とするだろうからね。それに彼は、神戸を自身のプロジェクトにしていただろう。ヴェンゲルはどこかにやって来て、『しばらくここの監督を務めるよ』と言ったりはしない。彼はクラブを全面的に変えるんだ」
1995年から約1年半に渡って名古屋グランパスを率いたヴェンゲルは、低迷していたチームを就任1年目で年間総合順位3位(2ステージ制)と天皇杯制覇に導き、最優秀監督賞を受賞するなど、見事な手腕を発揮した。
その後、アーセナルで黄金期を築いた名伯楽の去就についてフィンクは、「彼も神戸の監督ポストを狙っていた。ただ、最終的にあらゆる面で合致した私が選ばれたんだ」とも語った。
かつて名古屋で辣腕を振るった指揮官が、アンドレス・イニエスタら名手を擁する神戸を率いていたら、いったいどのようなチームが完成していたのか――。妄想は膨らむばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
その後、アーセナルで黄金期を築いた名伯楽の去就についてフィンクは、「彼も神戸の監督ポストを狙っていた。ただ、最終的にあらゆる面で合致した私が選ばれたんだ」とも語った。
かつて名古屋で辣腕を振るった指揮官が、アンドレス・イニエスタら名手を擁する神戸を率いていたら、いったいどのようなチームが完成していたのか――。妄想は膨らむばかりだ。
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