「選手に自重を求めるべきだった」村井チェアマンが新潟と仙台2つの“コンプライアンス事案”に言及「大変残念」

2020年10月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

新潟のケースについては「地域の皆様の期待を裏切るような結果」

「同じ過ちを繰り返さないように啓発していく」と語った村井チェアマン。※写真は会見中のスクリーンショット

 Jリーグは10月20日、臨時実行委員会を行ない、その後にオンライン上でメディアブリーフィングを開催した。

 実行委員会では、ガイドラインが改定され、スタジアムでのアルコール類の販売が容認されたほか、決定事項はまだないものの、来季のレギュレーションなどの話し合いも行なわれた。

 またアルビレックス新潟とベガルタ仙台で続けて発生してた「コンプライアンス事案」についても報告、共有が成された。

 当時新潟に所属していたFWファビオとペドロ・マンジー2選手の酒気帯び運転で書類送検された事案について、Jリーグの村井満チェアマンは「特にこのコロナ禍で我々、クラブ、リーグが果たす役割は、辛い想いをしている社会に対して少しでも希望の存在になろうと誓い合ってやってきた。そうした地域の皆様の期待を裏切るような結果となってしまい、本当に残念なことだと認識しています」と見解を述べた。
 
 さらに、酒気帯び運転そのものとは別に報告義務違反、その後も当該選手を6試合に渡って出場させ続けたクラブの責任、判断についても言及した。

「酒気帯び運転を該当選手がその場で認めており、双方の言い分が異なる刑事事件などとは性質が異なる『疑いようのない事実』」として、「そうした状態で試合に出続けたというのは、過去のケースを見る限りありません。そういう意味では、その時点での判断は本来、選手に自重を求めるべきだったと考えます」と毅然とした態度を示した。

「スムーズに事態の共有と報告がリーグと連携できなかったことが一つ反省材料となると思っています」とJリーグの規約にもある報告義務について、今後の改善を呼びかけた。

「クラブにとっても不都合なこと、リーグにとっても望ましくない、こうしたコンプライアンス事案について、滞ることなく連携、共有し、対応していくことが社会に対する期待に応えていくことの第一歩だろうと思っています」
 

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