仙台が地元出身のMF道渕諒平の契約解除を発表。クラブが認知していない「女性とのトラブルに関する記事」が発端

2020年10月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

道渕は直近7試合に出場していた

契約解除となる直前の18日・浦和戦でも先発出場していた道渕。写真:田中研治

 ベガルタ仙台は10月20日、クラブの公式ホームページで所属するMF道渕諒平の契約解除を発表した。

 同日に発売された週刊誌「FLASH」(光文社)で道渕の女性とのトラブルに関する記事が掲載され、クラブが認知していなかった事実や、秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたため、同選手に事実関係を確認した上で、10月20日付けで契約解除を決定したという。

 仙台は今回の経緯をこう説明している。

「当クラブは、記事に記載されております女性とのトラブルを8月14日に認識し、同選手の事情聴取を行い、顧問弁護士に相談して対応を進めてまいりました。その際に当人同士で解決することが望ましいと助言を受けております。同選手からは、本人の代理人となる弁護士を通じて女性と話し合い、最終的に双方合意の上で解決したとの報告が9月5日にありました。同選手から二度と同様の行為をしないとの誓約書を取り、重い処分を科した上で活動を継続させておりました。本件は、両名のプライバシーに関わり、また双方の要望があるなかで、公表を控えてまいりました」
 
 地元仙台出身の道渕は、クラブのアカデミーから明治大、ヴァンフォーレ甲府を経て2019年に仙台へ帰還した。主に右サイドアタッカーとして今季は13試合に出場し1得点を記録。今回報じられているトラブルが原因なのかは不明だが、8月23日の第12節から9月13日の第16節に渡る5試合でメンバー外となっていた。その後、9月20日の第17節から、10月18日の前節・浦和戦まで7試合連続で出場していた。

 さらに、道渕はヴァンフォーレ甲府に所属していた2017年7月に今回とは別の女性への暴行容疑で逮捕・勾留されている。その際は、処分保留のまま釈放され、不起訴処分になっていた。今回で暴行が報じられるのは2度目となる。

 仙台は「当クラブといたしましては、本件について大いに反省し、取り組みが不十分であったことを厳粛に受け止め、今後このようなことが二度と発生しないよう、一丸となってコンプライアンスの徹底に全力で取り組んでまいります」と反省の弁を綴り、以下のように謝罪のコメントを発表している。

「ベガルタ仙台のファン、サポーターの皆様、株主、スポンサーの皆様、Jリーグや各クラブの関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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