「トミヤスは非常に重要だ!」飛躍を続ける冨安健洋にボローニャ元主将が太鼓判!「彼が売られなくてよかった」

2020年10月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

右SBからのコンバートに対する元主将の見解は?

ボローニャで声価を高める冨安にはクラブOBも太鼓判を押している。 (C) Getty Images

 冨安健洋を、本職とはいえCBに戻すべきなのか――。今シーズンの開幕前にボローニャにはこういった議論が起きていた。

 デビューシーズンながら右SBとして安定したパフォーマンスを披露し、守備の国イタリアで高く評価された冨安。それでも、日本代表DFのポテンシャルを買うシニシャ・ミハイロビッチ監督は、今シーズンから本職であるCBに戻すことを決めた。

 昨シーズンもチーム事情から何度かCBとしてプレーした冨安だが、その際に失点に関与する場面もあっただけに、一部には指揮官の決定に疑問符をつけた識者もいる。

 だが、蓋を開けてみれば、冨安はセリエA開幕から3試合に左CBとして先発フル出場し、いずれも高評価を得た。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』の平均採点は6.05点と及第点を上回っており、「正しいポスト」「ボローニャは宝石を享受」と、特集記事で賛辞を寄せたほどだ。
 
 かつてボローニャの最終ラインでプレーしたOBのマルチェッロ・カステッリーニも、CB冨安を称える一人だ。かつてキャプテンとして人気を博した元イタリア代表DFは、『Sportoday』で「トミヤス? CBは彼のポジションだ」と話している。

「ダニーロとのコンビはいいね。ミスはあり得るさ。SBとしても素晴らしいことを示したが、彼のポジションはCBだよ。ボローニャにとって非常に重要だ。売られなくてよかった」

 やはり元主将で現在はクラブ幹部のマルコ・ディ・バイオは、この夏ミランから2000万ユーロ(約25億円)のオファーがあったことを明かしている。それでもボローニャが売却しなかったのは、CB冨安の重要性、そしてその市場価値がさらに上がるとの見通しからに違いない。

 昨シーズン、33試合連続失点という不名誉な記録をつくってしまったボローニャは、今シーズンも開幕からクリーンシートがない。冨安ら守備陣は、連続失点を36試合で止められるか。10月18日の次節では、現在リーグ3位の得点数を誇るサッスオーロと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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