東京Vがクラウドファンディング『WITH VERDY』を開始! コロナによる収入減で悲痛の叫び「カバーするにも限界が…」

2020年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

MF井上も強力を呼びかけ「一緒に乗り越えましょう」

東京Vがクラウドファンディング『WITH VERDY』を開始することを発表した。©TOKYO VERDY

 J2東京ヴェルディは10月16日、新型コロナウイルスの影響による経営打撃を打破すべく、クラウドファンディング『WITH VERDY』を開始することを発表した。

 スポーツ業界全般に大きな影響を与えている新型コロナウイルス。東京Vも広告収入や入場料収入が大幅に減少の一途をたどっている。昨年の収入の約19億円うち、約9億円が広告収入、約2億円が入場料収入、約2億円がアカデミー関連収入と、試合開催やスクール活動によって得られる収益が大半を占めており、今季はこれらの収入減が大きな打撃を受けている。

 その減少をカバーするため、これまでクラブは「コンセプト型3rdユニフォームの販売」「ホームタウンDAY開催などの集客施策実施」「ファンアプリの開発などパートナーと連携した新規事業展開」といった新たな多くの取り組みを行なってきた。

 しかし、「我々独自の事業展開で減収範囲をカバーするにも限界があります。この逆境に立ち向かい、乗り越え、そして明るい未来を築いていくためには、サポーターの皆様、パートナーの皆様、地域の皆様の力が必要です」とクラウドファンディングの立ち上げを決定した。

 目標金額は3000万円で、実施期間は16日から12月20日まで。寄付した金額によって、オリジナルネーム&ナンバー入りのマグカップや、選手の移動着Tシャツなどがリターンとして贈られる。
 
 代表取締役社長の羽生英之氏は公式サイトにて、コメントを発表。改めてクラブへの向き合い方を示し、ファン・サポーターに協力を呼び掛けている。

「東京ヴェルディが経営難から消滅の危機に陥った2010年に私が再建を任された時、サポーターをはじめとする多くのステークホルダーの方々の熱い想い、我々とともに人生を歩んでいる方々の存在に心を動かされ、このクラブを建て直して大きく発展させていくことが私の使命だと覚悟を決めてここまで進んできました。今回は当時とは原因や状況が異なりますが、経営にとって難しい局面にあることは変わりません。

 2010年の時と同様に、この難局をヴェルディファミリーの皆様と乗り越えることが最善と考え、クラウドファンディングという手段を選びました。あらためて一丸となって、このコロナ禍を乗り越えていきましょう」
 
 また選手を代表してMF井上潮音も、「僕たちのヴェルディのために、未来を担うアカデミーの後輩たちのためにご支援いただけると嬉しいです。この苦しい時を一緒に乗り越えましょう」とコメントを発信している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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