「あの点差で良かった」リバプールの指揮官クロップが衝撃の7点大敗にもポジティブな理由とは?

2020年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

“隣人”との上位対決へのプランは?

エバートン戦に向けた練習で笑顔を見せるクロップ監督。その表情からはアストン・ビラ戦での大敗を引きずっている様子は見られない。 (C) Getty Images

 歴史的な大敗からいかにして立て直すのか。リバプールの熱血漢は、その手腕が問われている。

 現地時間10月17日にリバプールは、プレミアリーグで首位に立つエバートンとの「マージーサイド・ダービー」を迎える。名将カルロ・アンチェロッティの下、ハメス・ロドリゲスやアランなど今夏に獲得した新戦力に、新鋭FWドミニク・キャルバート=ルーウィンなど現有戦力がかみ合って好調な"隣人"を倒すのは、昨シーズン王者と言えど容易ではない。

 しかしながら、レッズには是が非でも勝点3を手にしたい事情がある。というのも、インターナショナルウイーク前のアストン・ビラ戦で、1963年4月のトッテナム・ホットスパー戦以来となる7失点の大敗(2-7)。その停滞感を早々に拭い去りたいのだ。

 はたして、ディフェンディングチャンピオンは、いかなるプランを練っているのか。英メディア『talkSPORT』の取材で、指揮官のユルゲン・クロップは、「ある意味、2-3で負けることよりも良い敗戦だった」と衝撃の大敗劇後の様子についてコメントしている。

「ハッキリした結果だから、我々にとっては良かったかもしれない。あの夜に2-3で負けていたら、選手たちは家に帰っても試合のことを思い出して、代表戦に行っても敗戦の分析をしないといけない。しかし、この状況は悪いことがハッキリしているからより明確だし、切り替えがしやすい」
 
 さらにドイツ人指揮官は、「頭の切り替えが大事になるんだ」とも語っている。

「私にとっては選手たちが負けたことを代表戦に持ち込まないことが重要だった。ほとんどの選手たちは、代表戦で2~3試合も戦わないといけないからね。そうした国を背負う激しいプレッシャーのなかで、脳の半分でリバプールのことを考えるなんて無理だ。だから切り替えてもらいたかった」

 そして、「特別、何かを変えるということはしない」と明言したクロップ。序盤戦の山となるエバートンとのダービーで勝利をあげられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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