【J1採点&寸評】 新潟×清水|前後半で流れが一変。勝点1を分け合う

2015年03月14日 大中祐二

新潟は狙いがハマった攻勢も実らず、勝点2を失った。

【警告】新潟=平松(14分)、R.シルバ(27分) 清水=大前(29分)、本田(45分)
【MAN OF THE MATCH】櫛引政敏(清水)

【試合内容】
 新潟は開始直後からサイドチェンジを効果的に使って、狙いどおりに背後を突いて攻勢に出る。守備でもカウンターの尖兵である村田に細心の注意を払いつつ、前半はわずかシュート1本に抑えた。
 
 しかし後半、前節2得点の大前に代わってJ初登場となったP.ウタカに起点を作られ、前線でタメができるようになると清水のハイプレスが勢いを増し、新潟は後手に回る展開に。後半45分だけを見れば、シュート数は5対7と完全にペースを握られてしまった。
 
 途中出場の山崎、R.シルバが決定機を迎えたものの、得点には至らず。ビッグスワンで公式戦6連敗中の清水に、久々の勝点を献上してしまった。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・2節

【J1採点&寸評】全9試合の評価をチェック!
 

【チーム採点・寸評】
新潟 6
ボールを左右に振り分けながら、背後を突く狙いどおりの攻めを見せた。しかし得点につながらず、勝点2を失った格好。
 
清水 6
前半はシュート1本と相手の勢いに押されたものの、後半は高い位置でのプレスが機能。勝点1を得る貴重な引き分け。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 6
後半は清水に押し込まれる時間も増えたが、枠内シュートに対して冷静な反応を見せた。
 
DF
25 小泉 慶 6.5
チャンスメークにやや物足りなさ。カウンターに対応する守備意識と球際の強さを発揮した。
 
3 大井健太郎 6
カウンターのケアをしつつ、安定してラインをコントロール。最後は身体を張って守り切る。
 
2 大野和成 6
持ち味のインターセプトこそ少なかったが、落ち着いた対応で清水に攻撃の起点を作らせず。
 
7 コルテース 5.5
対面する村田に仕事をさせなかったものの、期待された攻撃面ではチームに推進力を与えられなかった。
 
MF
8 L.シルバ 6
プレスの標的とされて何度かボールを失う。しかし、相変わらずのボール奪取力で中盤を支配した。
 
6 小林裕紀 6
中・長距離のパスを駆使してサイドを変え、リズムを作る。終盤は高い位置に侵入する積極性もあった。
 
34 平松 宗 6.5
豊富なスタミナで、試合終盤になるほど存在感を増す。ルーキーらしからぬ堂々としたプレーぶり。
 
23 山本康裕 5.5
連続した動きで状況打破を図るも、コルテースとの連係に改善の余地。時折ノッキングを起こす。
 
FW
14 田中達也 6
シュート0本に終わるも、チャンスを作るためのポジション取りと前からの守備に奔走。
 
10 R.シルバ 5.5
前後半に決定的なシュートを1本ずつ。得点の取れる位置に顔を出せていただけに、結果を出したかった。
 
交代出場
9 山崎亮平 6
高い技術とスピード、ゴールに向かう姿勢で終盤の攻撃を活性化。投入の意図をしっかり理解していた。
 
11 指宿洋史 -
短い時間のなかでターゲットマンとしてボールが集まったが、効果的に機能したとは言い難かった。
 
19 鈴木武蔵 -
試合終了間際の出場で、ほとんどボールに絡めないまま。見せ場なくホイッスルを聞いた。
 
監督
柳下正明 5.5
押し気味だっただけに、攻め切れなかった印象。最後はFW4人がピッチに立ったが実らず。

次ページ後半に息を吹き返した清水。苦手のビッグスワンで貴重な引き分け。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事