森保監督は「システムも含めて柔軟に戦うこと」を要求。日本代表はピッチ内で主体性を見せられるか?

2020年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

カメルーン戦と同様、3バックと4バックを併用へ

日本代表を率いる森保監督。コートジボワール戦への意気込みを語った。(C) JFA

 日本代表は10月12日、コートジボワールとの国際親善試合(オランダ・ユトレヒト)を翌日に控え、前日練習を行なった。トレーニングに先立って、森保監督がオンラインでの会見に臨み、試合への意気込みを語ったほか、カメルーン戦で浮かび上がった修正点について述べた。

 森保監督はまず、コートジボワール戦について「カメルーンとともに非常に個の能力をもっているチーム。しっかりと高い強度で戦えるので、チームの強化となるようトライしていきたい」とアフリカの雄との一戦に決意を示した。

 スタメンについては「(カメルーン戦から)数人の選手を入れ替えて臨みたい」とし、システムについてもカメルーン戦と同様、3バックと4バックの併用を見込んでいるという。

 ただし、鍵を握るのは森保監督も指摘するように、「試合の流れを見ながら」いかに柔軟に対応できるか、というところだろう。カメルーン戦では、4バックでスタートするも、効果的にプレスが掛からず前半の45分は、相手にほぼ主導権を握られる展開となってしまった。こうした状況に対して、いかに選手たちが臨機応変に対応できるかは一つのポイントになるだろう。

 森保監督は「いつどこでどのようにしてプレッシャーを掛けていくか、というところはより意思統一して、共通認識を持っていきたい」と述べ、さらにプレッシングの精度を高めていくつもりだ。その一方で、「選手たちにはシステムも含めて柔軟に戦うことを準備してもらうように伝えたい」と言う指揮官は、ピッチ内での選手たちの状況判断について、「ベースの部分はしっかり伝えたうえで、オプションである判断のところは選手たちがしっかりコミュニケーションをとって、相手を上回っていけるように表現してもらいたい」と述べており、相手の出方に応じたフレキシブルな対応にも期待している。

 カメルーン戦の後半に採用した3バックは一定の機能性も見せていたが、「練習で行なった時間は5分だけ」と明かす。基本とする4バックに比べて未熟な面は否めないが、「チーム戦術に厚みをもたらす意味で準備しようと思った」というそのシステムは今後、「どう使っていくか分からない」としながらも、ミスを恐れずトライしていく方針のようだ。

 カメルーン戦では主導権を握られたままの状態で前半を過ごすことになった日本代表だが、コートジボワール戦では選手たちの主体的な対応がどの程度見られるのか。システムの使い分けも含め、ピッチ内での判断力がより問われることになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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