「１トップの座を脅かしたい…」

　10月11日、FW鈴木武蔵がオンライン会見でそう力強く意気込みを語った。

　日本代表にとって約１年ぶりの実戦となったカメルーン戦で、鈴木はベンチから戦況を見守った。スコアレスドローで決着した一戦から、中３日で行なわれるコートジボワール戦。１トップのライバルとして立ちはだかる大迫勇也は、クラブ事情によりカメルーン戦後に代表を離脱。そのため、次戦は出場機会を掴む大きなチャンスとなる。

「やっぱり結果を求めてやっていきます。FWとしてそこが必要なところで、自分としてもまだまだ代表での試合数と結果という部分では残せていないので、ここでしっかり結果を残して、さらに大迫選手に危機感を与えられるようにやっていきたいと思います」
 

　代表定着に意欲を示す鈴木だが、「やっぱり大きな存在」と述べるように、"大迫の壁"は高い。

「ポストプレーだったり、味方を生かすプレーっていうのは本当に素晴らしいです。僕とは全く特徴が違いますが、こうやって長年日本代表で１トップをやっている存在ってだけあって、本当に能力の部分では申し分ないと思います」

　それでも、今夏に移籍したベルギー1部・ベールスホットでは、リーグ戦で２試合連続ゴールを決めるなど、自身初の海外挑戦で上々のスタートを切っている。

「動き出しの部分っていうのは、すごく手応えを感じています。やっぱり強いディフェンダーに、真正面から分かりやすい動き出しをしていたら確実に潰される。競り合いとかクロスの入り方ひとつでも、入るタイミングだったり、クロスの入り方でも相手の逆を取ったりっていうのは常に意識しています」

　コートジボワール戦は13日の日本時間23時45分にキックオフ。代表での定位置獲得に向け、ベルギーでの手応えを自信にして挑む鈴木の躍動に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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