「課題は攻撃の質」「自分たちの攻撃はいつもより…」新“10番”南野拓実が明かした2020年初陣に足りなかったもの

2020年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

森保監督は守備面には一定の評価

10番を背負い、攻撃を引っ張った南野。写真:龍フェルケル

 日本代表は現地時間9日、オランダでカメルーン代表と親善試合を行ない0-0で引き分けた。

 昨年末に行なわれたE-1 サッカー選手権以来、約1年ぶりの代表戦となったこの試合。前半から日本は前線から激しくプレッシャーをかけ、新"10番"南野拓実らを中心に何度か惜しいチャンスを作り出す。ただ、相手の身体を張った守備を前に最後の部分で崩し切れず、前半はスコアレスで折り返す。

 後半、先制点を奪いたい日本は伊東純也や久保建英らを投入し、打開を試みる。しかしアフリカ人特有のリーチの長さを活かしたディフェンスにも苦戦し、形を作り切れない。試合終了間際には久保がFKを直接狙うも、これはクロスバーに嫌われる。結局、最後まで得点は奪えず。それでも、ディフェンス陣は吉田麻也と冨安健洋のCBコンビを中心に落ち着いた守備を見せ、失点も0。2020年ファーストゲームはスコアレスドローで終えた。
 
 試合後、南野は「自分たちの攻撃の部分はいつもより少なかったかなと感じる」と語り、この試合でひとつ課題を挙げるとすれば「攻撃の質」と端的に答えたように、攻撃面で大きな課題が残る試合となった。

 しかし身体能力の高い相手に対して「失点0に抑えたことは選手たちがよく踏ん張ってくれた」と、森保一監督が守備面には一定の評価を与えたように、手応えがないわけでもない。

「久しぶりの試合で噛み合わないところも何度かあったが、1回やったことでだいぶ感覚が良くなってる」と話した主将吉田の言葉にもあるように、今回の課題と反省はしっかり生かして、次戦13日のコートジボワール戦を大いに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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