「羨ましさもありました」森保ジャパンの守護神・権田修一が称賛する若き日本人GKとは?所属クラブでの現状にJ復帰も匂わせる

2020年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今シーズンの状況はどっからどう見ても良い状況ではない」

昨年は日本代表として11試合に出場している権田。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 オランダ遠征を行なっている日本代表は10月7日、現地ユトレヒトからオンライン上で取材に応じた。

 ポルトガルのポルティモネンセに所属するGK権田修一は現地時間の10月4日に第3節・スポルティング戦で出場はならなかったもののベンチ入りし、5日から始まる代表合宿には遅れての参加となった。

 そんな権田はオンライン取材で現在の状況を聞かれると、「今シーズンの状況はどっからどう見ても良い状況ではない。昨シーズンは終盤に半分くらい試合に使ってもらっていたけど、(今季は)監督は変わらず、僕よりも若い選手が使われている状況。説明を求めているわけではないので、詳細は分かりませんが、僕はとにかく自分がやることをやるだけだなと思いながらやっています。状況的に良くないのは、みなさんが感じている通りです」と説明する。

 2019年の1月にサガン鳥栖からポルティモネンセに移籍した権田は、初年度こそ1試合の出場に終わったが、昨季途中から出場機会を増やすと、公式戦18試合でゴールを守った。しかし、新シーズンが始まってからは再びスタメンの座を失っている。

 そうした状況に対して権田は、「ヨーロッパの移籍市場は昨日かな、ポルトガルの市場は昨日で閉まったのですが、日本は今月いっぱいまでですかね?(移籍市場が)開いてますけど、いろんなことを考えながら、何が今の自分にとってベストなのかというのは考えないといけないなと思っています」と自身の移籍の可能性も匂わせた。
 
 また、ポルトガルでは意外な発見もあったという。

「レオ。(小久保玲央ブライアン)この前、たまたまベンフィカのU-23が、ポルティモネンセのU-23と試合をしていて、ウチのグラウンドでやっていて、彼が出ていたので試合を見に行ったんですけど、本当に将来性豊かだなと。まだ彼19とか20ですもんね。そういう選手がこれだけできるんだと。僕もこの歳でヨーロッパに来たかったなという羨ましさもありましたし、逆にこの歳で海外に来てこれだけできるんだというのは、本当にこれからが楽しみだなと思った」と現在19歳の年代別代表にも名を連ねる小久保玲央ブライアンの能力の高さを目の当たりにしたという。

「彼が1か月後なのか、1年後なのか、いつこの代表の場に来るのか分からないですけど、絶対に来る選手だと思うので、そういう選手と自分もこれから競争していくんだなと、もっとこれから頑張らないといけないと思いました」と危機感も募らせた。

 若手の台頭によりGK陣の層が厚くなりつつある一方で、絶対的な守護神が不在でもある。コロナ以前のワールドカップ予選ではファーストチョイスとしてゴールを守っていた権田だが、今回のオランダ遠征で"守護神"として認められる活躍を披露できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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