「ストライカーみたいに点が取れるタイプじゃない」“9番”鎌田大地が‟目に見える結果”以上に考えていることは?

2020年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「点が取れないからといって浮き沈みしないように取り組んでいた」

約1年ぶりとなる代表戦で鎌田はいかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 オランダ・ユトレヒトで合宿中の日本代表は10月7日、オンライン会見を実施。今季ブンデスリーガで好調な序盤戦を過ごしている鎌田大地が久しぶりの代表活動やドイツでの手応えについて語った。

「新しい選手や初めて会う選手もいましたけど、基本的にはみんな知っているメンバーなので、スムーズに入れた」と約1年ぶりとなる代表活動について語った鎌田。今回の遠征では9番を背負うことが決まった。点取り屋が背負うイメージがある番号だが、鎌田自身は「基本的にはストライカーみたいに得点が取れるタイプじゃない」と自己分析をしているようだ。

「フランクフルトでは10番でトップ下とはなっているけど、守備ではインサイドハーフのように前から後ろまで追わないとダメだし、ほとんど8番や6番。ほぼボランチのイメージでやっている」

 そう語る鎌田は、今季早くも1得点・2アシストをマークするなど、ゴールに絡む活躍を見せている。それだけの結果を出しながらも、自身はゴールに対してそれほど強いこだわりがあるわけではないという。むしろ重視するのは、目に見える結果だけに固執せず、気持ちに波を作らないことだ。

「(ベルギーで)けっこう点を入れて(ドイツに)戻ってきたので、ゴールがとれるようなイメージがあったかもしれませんが、去年は思ったより点が取れなかったなかで得点以外の部分や目に見える結果以外の分は悪くなかった。だから使ってもらえたと思うし、点が取れないからといって浮き沈みしないように取り組んでいた」

 序盤戦の好調にも、「気持ち的な部分で得点だったり、アシストだったりに揺さぶられないようにというか、メンタル面のことを考えている」と胸の内を明かした。

 もちろん、自身が得意とするトップ下のポジションで起用されればゴールに絡むプレーが期待されるのは間違いない。しかし、鎌田は"目に見える結果"への重圧に惑わされることなく、ブレないメンタルでチームに貢献するつもりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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