リバプールのエースは、ピッチを離れてもヒーローだった。

　エジプト代表FWモハメド・サラーの取った行動が話題となっている。「リバプールのスターがホームレスの男性を救った」と見出しをつけ報じた英紙『The Sun』によれば、事の経緯はこうだ。

「サラーは、ホームレスの男性が不良少年たちに取り囲まれているのを見て、踏み込んだ。リバプールのスター選手は、そのグループに『お疲れさまでした』と声をかけたのだ」

　どうやらたまたま通りかかったサラーは咄嗟の判断で、実にユーモア溢れる一言を放ち、困っている一般人に手を差し伸べたようだ。また同紙では、助けられたホームレスの名はデビッド・クレイグさんだと明かし、彼のコメントも掲載している。

「モー（サラーの愛称）は、ピッチ上でリバプールのために彼がしているのと同じように、全ての部分が素晴らしかった。彼は若者のグループが私に言っていたことを聞くと、彼らに向けて『それは数年後にあなたかもしれない』と言った」

　家族と喧嘩してから６年間ホームレスになっており、リバプールのスタジアム近くで荒れた生活を送っているという50歳のクレイグさん。さらに彼は、その後にスーパースターから受けたサプライズについても告白。
 

「モーは何人かの男たちに言葉をかけてから、ATMに行った。そして100ポンド（約14000円）を手渡してくれた。なんてパーフェクトなレジェンドなんだ」

　今季も開幕戦でいきなりハットトリックを記録し、リーグ戦出場４試合で５ゴールと絶好調の28歳が、また１つ伝説を残した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部