【FC東京】一発勝負の多摩川クラシコへ! 長谷川監督が警戒する“ライバルの強さ”「川崎は人が抜けないですからね…」

2020年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「細かいことを突き詰めなければ、川崎の攻撃力を抑えることはできない」

長谷川監督がルヴァン杯・準決勝を前にオンライン取材に応じ、川崎の警戒する点を明かした。写真:田中研治

「(前回対戦は)いろいろ引きずりますよ本当に…」

 ルヴァンカップ・準決勝、川崎フロンターレ戦を翌日に控え、オンライン取材に応じたFC東京の長谷川健太監督はそう胸の内を明かした。

 前回対戦のJ1リーグ3節では0-4の大敗を喫した。圧倒的な攻撃力を見せつけられ、前半だけで4失点。FC東京は90分間良いところがないまま、リーグ再開後の2戦目を終えた。

 長谷川監督は前回対戦について、「川崎の1点目はスローインからで、(レアンドロ・)ダミアンに起点を作られて大島僚太にミドルシュートを叩き込まれたんですけど、スローイン、クロス対応のポジショニング、1対1の対応だったりとか、細かいことを突き詰めなければ川崎の攻撃力を抑えることはできないと思う」と警戒した。

 そのうえで、今季の"川崎の強さ"について以下のように見解を示した。

「切り替えが速くて、球際が強いっていうのは川崎のベースにある。これまで中央突破という攻撃が多かったと思いますが、今シーズンは3トップをうまくサイドに張らせて、突破力のある齋藤学や三笘薫が途中から出てきたりとか、長谷川竜也が好調であったり、右サイドは家長昭博や旗手怜央もやったりしますけど、サイドをうまく使うことでプラスαされているというのが川崎のいままでとは違うところ。決定力、ミドルシュートも今年は高いアベレージで点を取っているので、どのチームも非常に守りづらいという風に思っています」
 
 また、相手の選手層の厚さについても、「川崎は人が抜けないですからね」と嘆き。「(川崎は)さらにどんどん新人も入ってきていますから、そういう意味ではチーム力が充実している。FC東京の場合は、主力が何人か海外に行ってしまっているし、若い選手が出てきていますが、その差というところは、監督の責任でもありますが、埋め切れていないのかなと思っています」と、クラブが抱える問題についても口にした。

 それでも、「なかなか難しい作業だと思いますが、全員で守って全員で攻めて、最終的に川崎にスコアで上回っているようにしたい」と力強く意気込みを語った。

 FC東京はリーグ戦で2連勝中、現在は暫定2位に浮上している。一発勝負の"多摩川クラシコ"。大一番の結果次第では、大きな自信を得ることにつながりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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