岡崎&長友離脱に「僕に求められることはより大きくなる」キャプテン吉田麻也が語るコロナ禍での‟日本代表”

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ほかの団体スポーツ競技に先がけサッカー日本代表が初の海外代表合宿を敢行

昨年は史上8人目となる代表通算100試合出場を達成したキャプテンの吉田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は10月5日、ユトレヒト郊外で、今回のオランダ遠征合宿をスタートさせた。

 コロナ禍で代表活動を行なうにあたっては、厳格なガイドラインに従って行動するため、従来の活動とは勝手も変わってくる。

 原則、ホテル内でも自室で待機し、コミュニケーションの場も設けていない。トレーニングやミーティング以外で唯一顔を合わせる食事の場でも、円卓を囲んで話ながらとはいかない。JFA関係者によると「学校の教室のような感じ」で皆が同じ方向を向いて個別の机で食事をとる。食べている時以外はマスク着用を促し、さらに一人ひとりに専用の消毒液を携帯させる徹底ぶりだ。

 この日は、前日に所属チームでの試合を戦ったメンバーが合流する前で全員が揃ったわけではないものの、日本代表のキャプテン吉田麻也は、今年の"日本代表初練習"を前にオンライン上で取材に応じた。

 今回のコロナ禍での代表活動については、「誰もが、僕を含めてみんなが、待ちに待った代表戦だと思います。それは僕ら選手も、スタッフも、協会も、そして一番にファンのみなさんが待ち望んでいたことだと思います」

 さらに、「僕自身は選出されてすごく嬉しいですし、やっと日本代表としてもう一度活動ができると本当に心の底から嬉しいなと思います」と喜びを語る。

「しかし、こういう状況ですし、サッカー日本代表が、日本の団体競技として、初めてこういう活動をするということで、いろんな意味で注目される期間になると思う。僕らが良い形で成功を収めて、少しずつスポーツが本来の姿を取り戻せるようにしていけたら良いなと。そういう意味では僕たちの責任は今回非常に大きいと思っているので、ピッチ内外で自分たちがやらなければいけないことに集中したいと思います」と責任の大きさも痛感しているという。
 
 また今回のメンバーには若手や代表経験の浅い選手も多い。さらにベテランの岡崎慎司と長友佑都が代表合流前に離脱している。
「そういう意味では今回、岡崎選手、長友選手が来れなくなってしまったので、僕に求められることはより大きくなってくる」
 吉田の中でより強い責任感も芽生えているようだ。

 さらにチームとしても久しぶりの代表活動となるだけに、「前回からかなり時間も空いていますし、短い時間なので非常に難しいとは思うんですけど、そのなかでも1日1日、一回一回のトレーニングを濃いものにしていかないといけないですし、ピッチ内外でこの合宿を濃いものにしていかないといけない。そういう意味では今回の活動は非常に、個人的にもチームとしても大切な時間になると思います。1秒1秒を惜しみなくチームの底上げにつながるように費やしていきたいなと思います」と、今回の欧州遠征が代表強化の貴重な時間になることを強調した。

 日本代表は10月5日からトレーニングキャンプを開始し、同9日にカメルーン代表と、同13日にコートジボワール代表と親善試合を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【日本代表PHOTO】カメルーン、コートジボワール戦に臨む招集メンバー25人

 
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