「最後まで青と黒のユニホームを…」遠藤保仁の期限付き移籍にガンバ大阪の解答は…復帰後の願望も語る

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバが獲得した9つのタイトル全てに貢献

会見に臨む遠藤(左)とガンバの小野社長(右)。(C)GAMBA OSAKA

 ガンバ大阪は10月5日、クラブの象徴ともいうべき在籍20年目のMF遠藤保仁のJ2・ジュビロ磐田へのレンタル移籍を発表。移籍期間は今シーズン終了後の2021年1月31日までで、背番号は50に決まった。

 同日にガンバ大阪はオンライン上で、国内への期限付き移籍では異例となる、遠藤の移籍会見を行なった。

 冒頭でガンバ大阪の小野忠史社長が挨拶し、移籍への経緯を説明した。

 他クラブからの期限付き移籍のオファーがあり、「クラブとしては遠藤選手を貴重な戦力として考えており、慰留することを前提に会話をしていましたが、『常に試合に出たい』『新たなチャレンジをしたい』という強い意志を確認したので、その考えを最大限尊重し、クラブとして期限付き移籍を受け入れることにしました」と語る。

 今シーズンの遠藤は、7月4日のJ1リーグ2節・セレッソ大阪戦に先発してJ1出場を632試合とし、元日本代表のGK楢崎正剛氏と並んでいた歴代最多出場記録を更新。現在も641試合まで、その記録を伸ばしているものの、出場時間は限定的で、今季のスタメン出場はたった4試合のみとなっていた。
 
 小野社長は「2001年の加入以来、ガンバが持つ9つのタイトル全ての獲得に大きく貢献して頂き、攻撃的なスタイルを作った選手といっても過言ではない」とし、「J1通算出場、代表通算出場記録なども持ち、ガンバのみならず、日本サッカー界のレジェンドであることは間違いない」と語る。

 遠藤は2001年に京都から移籍して在籍20年。ガンバ大阪が獲得した9タイトル全てに関わり、さらに日本代表でも2002年11月の日本代表国際Aマッチデビュー以来、152試合に出場。歴代最多記録保持者でもある。

 最後に、「クラブとしては最後まで青と黒のユニホームを着て戦ってもらいたい。そして、引退後もなんらかの形でガンバ大阪の発展に貢献してもらいたいという強い想いを持っていました」と今後の展望も明かし、「また再び、ガンバ大阪で活躍してくれることを期待しています」とレジェンドを送り出した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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