「クボのような選手がいないくせに」久保建英を“冷遇”するエメリ監督をマドリー寄りメディアが辛辣批判!「冗談としか思えない」

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「久保への酷い仕打ちだ」

ここまで5試合で計54分しかピッチに立っていない久保。(C) Rafa HUERTA

 現地時間10月3日に開催されたラ・リーガ第5節のアトレティコ・マドリー戦で、ビジャレアルの久保建英がピッチに立ったのは、0-0で迎えた85分からだった。

 前節は左サイドで苦しんだ久保は、もっとも得意とする右サイドに入る。限られた時間で何とかアピールをしようとするも、その気持ちが裏目に出たのか、自陣で2度のボールロストを犯すなど、らしくないプレーが目立った。

 ウナイ・エメリ監督は試合後、「今日の試合は、(スタメン)11人がタスクに非常に関与していて、誰かが途中で入って、同じ感覚でプレーさせるにはリスクがあった。交代は容易ではなかった」とコメント。投入が遅い時間帯になった理由を明かした。

 開幕5試合で久保がピッチに入ったのは、77分、85分、74分、75分、そして85分といずれも試合終盤だ。エメリ監督は「(スタメン起用には)プロセスというものがある。タケは日々、成長しているところだ」と語り、まだチームにフィットさせている段階であると強調した。

【動画】久保建英がアトレティコ戦に途中出場!危険なボールロストにエースが…
 こうした指揮官の起用法を批判したのが、久保の保有元であるレアル・マドリー寄りのメディア『Defensa Central』だ。「趣味の悪い冗談だ。マドリーへ警告しなければならない久保への酷い仕打ち」と見出しを打ち、「エメリ監督はマドリーから貸し出されている日本のスターを"疎外"し続けている」と綴り、こう続けた。

「ビジャレアルに、クボのような才能を持った選手がいないのは明らかだ。たしかに、多くの経験や出場試合がある選手はいるだろう。だが、この日本人が持っている違いを作れる特別な能力を持っているプレーヤーはひとりもいない。エメリがチームで最高の選手の居場所を見つけられない理由を説明するのは全くもって難しい」

 久保のようなクオリティーを持った選手が全くいないという意見は極端が過ぎるが、マドリー側の立場からすれば、「獲得を熱望していたからレンタルに出したのに、話が違う」ということだろう。

 強豪アトレティコを相手にスコアレスドローに持ち込むなど、4-3-3が機能しているだけに、ますます厳しい状況となっている日本の至宝。しばらくは限られた時間の中でアピールしていくほかないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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