宮本ガンバが粘りに粘って難敵・鹿島を撃破! 鮮やかな4連勝で一気に4位へジャンプアップ!

2020年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島は何度もあった絶好機で決め切れずに…

見応えある攻防戦を繰り広げた両雄。後半に盛り返したG大阪がパトリック(中央)のPK弾などで強敵を退けた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第20節]G大阪 2-0 鹿島/10月3日/パナスタ

 今季2度目の4連勝を狙うガンバ大阪は、ジュビロ磐田へのレンタル移籍が秒読みの遠藤がメンバー外となり、3試合ぶりにエースの宇佐美がスタメンに復帰。前節で連勝が7で止まったものの、好調を維持する鹿島アントラーズを本拠地パナスタに迎えた。

 ともに4-4-2システムを採用。丁寧に最終ラインからボールを繋ぎながら隙を窺い、連動性の高い鋭いフォアチェックでピンチの芽を摘むスタイルも酷似する。立ち上がりから拮抗した展開でゲームは推移し、なかなかビッグチャンスは掴めない。13分にG大阪は井手口のパスから宇佐美が至近距離ショットを放ち、17分には鹿島のエヴェラウドが豪快ヘッドでゴールを強襲するも、数少ない好機は両GKのファインセーブに阻まれた。

 飲水タイムを経た30分過ぎから、緩やかに主導権を握ったのが鹿島だ。プレスの強度を高め、三竿を軸に縦に早い攻撃を押し出してG大阪に揺さぶりを掛ける。39分に敵のパスミスを突いたレオ・シルバのパスから、最後はエヴェラウドが決定打を放つがシュートはまさかの枠外へ。その後も怒涛の攻勢でホームチームを苦しめたが、均衡は破れなかった。
 
 後半、流れを変えたいG大阪ながら、鹿島の強烈なプレッシャーにパスワークが寸断され、守→攻の切り替えがままならない。51分には前がかりなところで手痛いカウンターを食らい、ファンアラーノにビッグチャンスを与えてしまうが、GK東口がこの1対1をかろうじて制して事なきを得た。

 それでも攻撃への意識を高めたG大阪は、早めにパトリックに当てて全体のラインの押し上げに成功。パトリックや宇佐美らがシュートで終わる形を続け、やがて鹿島がショートカウンターを狙う構図へと変化していく。59分には宇佐美とのワンツーからパトリックが狙い済ましたショットを繰り出し、GK沖をテスト。危険な時間帯を耐え抜き、完全にリズムを取り戻した。

 そして迎えた65分、G大阪が先制点を奪う。小野瀬のパスに抜け出したパトリックがGK沖のファウルを誘ってPKを獲得。これをパトリックみずから中央にパワフルに蹴り込んで、ついに先手を取ったのだ。

 リードを奪われた鹿島は75分に遠藤、上田、荒木と一気の3枚替えで反攻に転じる。長めのボールも使いながら確実にセカンドを拾い、オープン攻撃を強化。敵ペナルティーエリア内まで幾度となく踏み込んだが、古巣相手に燃える昌子とキム・ヨングォンのG大阪CBコンビの身を挺したブロックに遭い、最後の一発を生み出せない。さらに永木、松村と投じて80分までにカードを使い尽くしたが……。

 逆に終了間際、G大阪は途中出場の渡邉が追加点を挙げる。2-0で快勝で鮮やかな4連勝を飾り、他チームより消化試合が少ないなかで4位へとジャップアップした。週明けの水曜日にはサガン鳥栖との順延ゲームを戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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