仙台、壮絶3-3ドローで連敗を「6」でストップも10戦ぶり勝利ならず!札幌またもホーム通算50勝はお預けに

2020年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半16分間で5点が入る

札幌に4試合ぶりのゴールをもたらしたA・ロペス。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは10月3日、各地で6試合を開催。札幌ドームでは、北海道コンサドーレ札幌対ベガルタ仙台の一戦が行なわれた。

 3試合連続無得点で15位の札幌と、リーグワーストタイの6連敗中で17位の仙台、ともに8月以降わずか1勝と苦しむチーム同士の対戦となったこの試合。

 序盤から攻勢をかけたのはホームの札幌。10分には福森晃斗が左サイドから質の高いクロスを供給、菅大輝がヘッドでわせるも枠をとらえず。20分にも駒井善成の落としに反応した小柏剛がペナルティエリア手前からダイレクトでシュート。しかしこれもゴール右へ外れてしまう。

 対する仙台も、年代別ポルトガル代表の経歴を持つアレクサンドレ・ゲデスが惜しい場面を迎えるも、先制ゴールは生まれない。

 そのなかで試合が動いたのは25分。福森からのロングボールを金子拓郎がペナルティエリア内、ダイレクトでゴール中央へ折り返す。これをアンデルソン・ロペスがヘディングで叩き込み、札幌がついに先制に成功する。

 勢いを増すホームチームは、その後再びA・ロペスが決定機を迎えるが、相手GK小畑裕馬が立ちはだかり追加点は奪えない。

 一方追いつきたい仙台は、43分に絶好の位置でFKを獲得。パラが左足で直接狙ったシュートは鋭い軌道を描くも、惜しくもクロスバーに嫌われてしまう。 

 結局前半は1-0、札幌リードで折り返す。
 
 すると後半立ち上がり47分、いきなり試合が動く。左サイド深い位置からパラが折り返し、受けた浜崎拓磨がシュートを放つも、相手DFがブロック。そのこぼれ球に反応したA・ゲデスが押し込み、仙台が同点に追いつく。

 俄然勢いを取り戻した仙台はさらに3分後。関口訓充が左サイドからふわりと浮かせた正確なクロス。これにまたもA・ゲデスが力強いヘディングでゴールに叩き込んだ。後半怒涛の反撃で逆転に成功する。

 勢いはまだ止まらない。57分にはCKから平岡康裕がヘディングで今季初ゴール。仙台が後半の12分間だけで3点を奪う。

 それでも、札幌も黙っていない。59分、駒井からボールを受けた菅がペナルティエリア左脇からダイレクトで中に折り返すと、A・ロペスがゴール前で反応しシュート。これが相手に当たり、軌道が変わってゴールネットを揺らした。

 1点差に詰め寄ると、こちらもすぐさま2分後。菅がペナルティエリア左からカットインし、利き足とは逆の右足で強烈なシュート。一瞬隙を突かれた格好となったGK小畑は防ぎ切れず、ゴール左に突き刺さる。札幌が2点ビハインドから短時間で同点に追いつく。

 前半とは打って変わり、点の取り合いとなった後半。中盤以降も連敗ストップをかけ、勝ち越しを狙う両チームは鋭い出足でチャンスを作るものの、そこからスコアは動かない。

 81分に状況を打開すべく、仙台は元バルセロナのイサック・クエンカを今季初めてピッチに送り込む。

 しかしその後もスコアは動かず。3-3で両者痛み分けの結果に。仙台は10試合ぶりの勝利ならず、札幌もJ1ホーム通算50勝達成はまたも足踏みとなった。

 次戦は10月10日(土)に札幌はホームで湘南ベルマーレと、仙台はアウェーで首位・川崎フロンターレとの一戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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