日本代表、異例尽くしのオランダ遠征。「何が起こるか分からない」コロナ禍での現地の対策は?

2020年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

反町技術委員長は「ワールドカップ予選に繋がるような良い結果を」

今年初となる代表活動は異例の体制で行なわれる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 JFA(日本サッカー協会)は10月1日、同9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦とオランダで行なわれる国際親善試合に向けた日本代表の25選手を発表。事前の見通し通り国内組は招集外、歴代初となる全て欧州組で組まれたメンバーとなった。

 オンライン上で行なわれた会見冒頭で、反町康治技術委員長は「オランダ王国、オランダのサッカー協会、駐日オランダ大使館、JFAスタッフ、みなさまのご尽力のおかげで、遠征を行なうことができました。新型コロナウイルスの対策を万全にしたうえで、この活動をしていきたい」と挨拶。

 さらに、「今回の代表合宿は来年3月になったワールドカップ予選に向けた準備段階と捉えています。海外で活躍する、いわゆる海外組で構成されています。来年3月のワールドカップ予選に繋がるような良い結果を得られればと思っております」と意気込みを語った。

 コロナ禍での渡欧には帰国後に2週間の自主待機措置が取られる。選手はいないものの、日本を出る際にスタッフは全員PCR検査を行ない、陰性証明書をもって行くという。また、遠征中の生活でも詳細なプロトコルに従っての活動になるようだ。
 
 オランダに入国後は現地政府の方針に従わねばならず、さらに試合ではUEFAのプロトコルもある。ともにJFAのプロトコルと大きな違いはないという。

 先日オランダ政府は、無観客での開催を要望したが、「我々は元々それを想定していたので、現段階で特別なことは無いです。ただし、最後の最後まで何が起こるか分からないという状況です」とコロナ禍での開催の難しさも明かす。

 オランダのユトレヒトでの活動では、2試合とも同じ会場を使用。トレーニング場も同じ場所となる。さらにホテルも遠征中は同じホテルに滞在し、別館を貸し切る形で「外部との繋がりをブロックした形で、生活環境を整えていく」という。

 異例の形での代表合宿、親善試合は果たしてどのようなものになるのか。

 反町技術委員長は「帰国後には2週間の自宅待機が必要となりますが、我々としては11月の代表活動も行ないたいとプランを練っています。その場合も含めながら、スタッフの移動を考えていかなければいけない」と翌月の代表活動にも含みを持たせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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