【鹿島】ガンバの強力2トップをいかに封じるか。ポイントは“積極性”と“我慢”

2020年10月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「我慢して行かないという選択もある」

対人で強さを発揮するCB犬飼。ビルドアップを支える後方からの配給にも注目だ。(C)KASHIMA ANTLERS

 連敗だけは、避けたい。

 前節の大分戦は0-2で敗れ、連勝は「7」でストップ。良い流れはいったん途切れたが、このままズルズルと行かないためにも、次節では流れを呼び戻す勝利を手にしたい。

 相手は3連勝中のG大阪。9月30日のオンライン取材に応じた犬飼智也は「相手には点を取れる選手が前線に揃っているので、粘り強く失点をしない戦いができれば。(鹿島は)点を取れるチームなので、後ろがしっかり個で負けないことだと思います」と意気込む。

 警戒すべきは、パトリック&アデミウソンの2トップだろう。パワー系の前者と、スピードとテクニックに秀でる後者。それぞれ高い能力を備え、互いの良さを引き出し合えるバランスの良いコンビだが、犬飼は「よくある組み合わせ」とその印象を語る一方で、「しっかりチームとして守れると思うので、隙を作らないこと」に専心する。

 これまで通り、積極果敢な守備がまずは肝要になる。高い位置から奪いにかかる。「行った時に取り切る、止め切ることができれば、良い守備から良い攻撃につなげられる」と犬飼はイメージする。もっとも、全部が全部、行けるわけではない。「我慢して行かないという選択もある」。その状況をどう見極めて、臨機応変に対応できるか。

 ディフェンスリーダーの犬飼の手綱捌きに注目だ。局面のバトルで相手を抑え込み、巧みなライン操舵でピンチを未然に防ぐ。アグレッシブかつ柔軟な守備で、難敵の攻撃をシャットアウトしたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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