再び遅刻を犯した“問題児”デンベレに救いの手!? マンUがサンチョの代役として獲得に本腰か

2020年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

クーマンの設けた規律を破る

バルサで燻っているデンベレは心機一転を図るかもしれない。 (C) Getty Images

 周知のように、バルセロナは現在、チームの抜本的な改革に踏み切っている。

 昨シーズンに不振に喘いだスペインの名門は、オランダ代表の率いていたロナルド・クーマンを電撃的に引き抜くと、長年チームの支柱となってきたルイス・スアレス(→アトレティコ・マドリー)やイバン・ラキティッチ(→セビージャ)を放出。まさに血を入れ替えるようにチームの改革を図っている。

 過渡期にあるバルサにあって立場が危ういと見られているのが、フランス代表FWのウスマンヌ・デンベレだ。

 2017年の夏にドルトムントから移籍金1億500万ユーロ(約131億2500万円)で加入した快足ウイングは、入団時から故障に悩まされ続け、満足な結果を残せていない。さらにピッチ外でのプロ意識に欠ける行動により、特大のポテンシャルを持て余している感が否めないのだ。

 そんな23歳が、またやらかした。現地時間9月28日にチームの練習時間に遅刻したのだ。スペイン紙『Marca』によれば、クーマン新監督が、練習開始時間の1時間前にトレーニング場に集まるルールを設けているにもかかわらず、15分もオーバーしたという。

 何よりも規律を重んじるクーマンだけに、デンベレもシビアな扱いを受けることは必至だろう。チーム内では下部組織上がりのアンス・ファティが台頭していることもあり、今後はますます立場を失う可能性もある。

 しかし、そんなデンベレに興味を抱いているクラブもある。プレミアリーグでの盟主再興を目指しているマンチェスター・ユナイテッドだ。

 今夏の移籍市場でドルトムントの超逸材MFジェイドン・サンチョの獲得を狙っていたユナイテッドだが、1億2000万ユーロ(約150億円)の要求額のディスカウントが叶わず、交渉は暗礁に乗り上げている。

 そこで白羽の矢を立てたのが、デンベレだ。英衛星放送『Sky Sports』は、ユナイテッドは、買い取りオプションを含めたレンタルでの契約を狙っていると報道。さらにスペイン紙『AS』は、クーマンの希望選手であるメンフィス・デバイ獲得の資金集めに奔走しているバルサ側も、5000万ユーロ(約62億5000万円)から6000万ユーロ(約75億円)のオファーならば受け入れる可能性があると報じた。

 プレミアの移籍市場の閉幕(10月5日)までは1週間を切っているが、デンベレの去就はいかなる決着を見ることになるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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