【都並敏史が選ぶJ1前半戦ベスト11】三笘の活躍は衝撃的!川崎のサッカーを吸収して化けているのは…

2020年09月28日 サッカーダイジェスト編集部

オルンガのシュートは初速がケタ外れ

都並氏が選んだJ1前半戦のベストイレブン。赤枠の選手が前半戦のMVP。

 新型コロナウイルスの影響を受け、7月4日に再開したJ1リーグも怒涛の過密日程で早くも前半戦を終了。川崎が強さを見せるなか、これまでにリーグを盛り上げた選手たちはどのような顔ぶれだったのか。ここでは、元日本代表の都並敏史氏に前半戦の"最強の11人"を選んでもらった。

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 GKの中村は闘争心が強くて、多くのピンチを防ぎ、柏の躍進の大きな要因に。最終ラインは4バック。山根は前に出るタイミングと場所がよく、賢くプレーできている。川崎のサッカーを吸収して、"化けている"感じがする。ジェジエウは強さと速さに加え、つなぎも安定感がある。ヨニッチは危ない場所に必ずいて、クロス対応もずば抜けている。吉田はポジショニングが向上し、自分のゾーンには侵入させない守備ができている。

 中盤では、坂元はドリブル技術に長け、見ていて面白い選手。大谷は後ろからのボールを的確に前につなげて、脇坂の前線への飛び出しやシュート力、パスセンスは、いずれもハイレベル。三笘の活躍は衝撃的。抜群の突破力はもちろん、フィニッシュの精度も非常に高い。

 2トップのエヴェラウドは、いろんな場所に動きながら、最後は〝美味しい〞ところに入ってくる。オルンガはシュートの初速がケタ外れで、パスを受ける際の動き出しにもセンスの高さを感じさせる。

 鬼木監督は難しい試合でも選手交代で流れを引き寄せるなど選手起用が本当に上手い。レアンドロ・ダミアンのような大物もしっかりとコントロールしている手腕もさすがだと思う。

【動画】神奈川ダービーで魅せた三笘薫のゴール!

■後半戦の注目選手は?
江坂 任(柏/MF)
元々、能力の高い選手で、チームのためになるプレーが実に効いている。期待したい。

■プロフィール
都並敏史(ブリオベッカ浦安監督)
つなみ・さとし/61年8月14日生まれ、東京都出身。現役時代は国内随一のSBとして活躍。引退後は指導者に。

※『サッカーダイジェスト』10月8日号(9月24日発売)では、巻頭企画で「J1前半戦MVP&ベストイレブン」を特集。解説者・タレント・識者・新聞記者、総勢40名が前半戦のベストプレーヤーを選出しています。

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