「現代のクライフだ」チェルシーが総額99億円で引き抜いたドイツの超逸材を母国の名将が激賞!

2020年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2、3年の内にトップスターになる」と太鼓判

スピーディーなプレーの中でも繊細なボール捌きをこなせるハベルツ。その存在は世界に注目されている。 (C) Getty Images

 ドイツの超逸材MFに対する期待が日に日に高まっている。

 今夏の移籍市場で下部組織時代から過ごしてきたレバークーゼンを離れ、総額7100万ポンド(約99億4000万円)でチェルシーへ引き抜かれたカイ・ハベルツだ。

 今月23日に行なわれたバーンズリー(イングランド2部)とのカラバオカップ3回戦で、本職のトップ下でスタメン起用されると、水を得た魚のように躍動。ハットトリックを達成する大仕事をやってのけた。

 メガクラブでも物怖じせずにいきなり存在感を発揮している21歳の潜在能力に、太鼓判を押す関係者は少なくない。かつてシャルケやホッフェンハイムなどで辣腕を振るったラルフ・ラングニックもその一人だ。

 現在は『レッドブル・グループ』のスポーツ部門を統括し、選手の目利きにも長けた同氏は、独衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、「彼が2、3年の内にトップスターのひとりになるのは間違いない」とハベルツを激賞した。
 
「チェルシーで適応するのに時間はかかるだろう。それぐらいにレバークーゼンでの彼は素晴らしい家族的な環境にあったからね。私も彼をライプツィヒに引き抜こうとしたけれど、完全にレバークーゼンに身を捧げていた。ただ、今回の移籍がチェルシーとカイにとってサクセスストーリーになるのは間違いない」

 ハベルツを「弱点が見つからない選手」と褒めちぎったラングニックは、往年の名手に例えてもいる。

「カイは現代サッカーにおけるヨハン・クライフのようなタイプの選手だ。ゴールも決めるし、アシストもできる。本当に何でもできてしまうんだ。9番でも9.5番的な役割もこなせる。中央のエリアでは非常に有用だよ。私が考える彼のベストポジションは10番か、4-3-3での攻撃的な8番だ。得点とアシストを供給するための360度のレーダーを備えたほぼ完璧な攻撃的MFだからね」

 歴史に残る攻撃の万能戦士として知られるクライフと比肩されたハベルツ。プレミアリーグの舞台でどこまで"化ける"か。楽しみは尽きない

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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