現時点で一番に破らなければならないのは…
J2前半戦を首位で折り返し、小林監督は「結果は出ている」と自信を窺わせた。写真:田中研治
[J2リーグ21節]北九州0-3水戸/9月23日(水)/ミクスタ
シーズンの前半戦を締めくくる試合で、北九州は思わぬ大敗を喫した。前半戦を首位で折り返したとはいえ、2位・徳島ヴォルティスとの勝点差はわずかに1。水戸に0-3で敗れた前半戦のラストマッチには、北九州が向き合わなければならない壁が見え隠れした。
1分と経たないうちからシュートを浴びる防戦一方の展開。北九州は32分にディサロ燦シルヴァーノが右足を振るまではボックス内にさえほとんど入れなかった。相手の厳しいチェックでボランチからの展開を封じられたほか、水戸守備陣のスライドは速く、サイドハーフやSBのランニングも行き場を失った。
試合の進展とともに左サイドハーフの椿直起が内側へと絞り、SBの永田拓也がオーバーラップする機会が出てくるが、チャンスは限定的。水戸が引き気味になってもゴールに直結するようなラストパスを送り出せず、無得点で90分の戦いは幕を閉じた。
シーズンの前半戦を締めくくる試合で、北九州は思わぬ大敗を喫した。前半戦を首位で折り返したとはいえ、2位・徳島ヴォルティスとの勝点差はわずかに1。水戸に0-3で敗れた前半戦のラストマッチには、北九州が向き合わなければならない壁が見え隠れした。
1分と経たないうちからシュートを浴びる防戦一方の展開。北九州は32分にディサロ燦シルヴァーノが右足を振るまではボックス内にさえほとんど入れなかった。相手の厳しいチェックでボランチからの展開を封じられたほか、水戸守備陣のスライドは速く、サイドハーフやSBのランニングも行き場を失った。
試合の進展とともに左サイドハーフの椿直起が内側へと絞り、SBの永田拓也がオーバーラップする機会が出てくるが、チャンスは限定的。水戸が引き気味になってもゴールに直結するようなラストパスを送り出せず、無得点で90分の戦いは幕を閉じた。
守備も甘さを露呈した。北九州は今シーズン、ディサロや町野修斗を中心とする得点力で圧倒してきたが、高い最終ラインの背後を突かれ、失点数も多い状態で推移。同じスコアで敗れた17節・甲府戦や、勝利を手にしたとはいえ厳しい戦いを強いられた19節・新潟戦もシンプルな縦パスからの突破を許している。
前のめりのサッカーをしているだけに、特に試合序盤に見られる攻撃から守備へのネガティブトランジションの緩慢さは改善が必要だ。
ただ、現時点で一番に破らなければならないのは、相手が築く北九州封じの壁だ。攻撃の最初の駒となるボランチや前線まで駆け上がるサイドバックに、相手がピンポイントで抑えに来るゲームは確実に増えている。
小林伸二監督は水戸戦の試合後、「去年からやっているスタイルを貫いて結果が出ている」と前半戦を総括し、相手の対策やプレッシャーに対し、動き方の工夫を促した。
「うまく行かない時に足を動かして入っていくとか、プレッシャーを受ける選手がいれば細かくポジションを変える。そういうところが雑で、いる場所で受けようとする。それでテンポが上がらなくなった。プレスをかわせても、縦や脇にパスを入れるという部分ができなかった」
前のめりのサッカーをしているだけに、特に試合序盤に見られる攻撃から守備へのネガティブトランジションの緩慢さは改善が必要だ。
ただ、現時点で一番に破らなければならないのは、相手が築く北九州封じの壁だ。攻撃の最初の駒となるボランチや前線まで駆け上がるサイドバックに、相手がピンポイントで抑えに来るゲームは確実に増えている。
小林伸二監督は水戸戦の試合後、「去年からやっているスタイルを貫いて結果が出ている」と前半戦を総括し、相手の対策やプレッシャーに対し、動き方の工夫を促した。
「うまく行かない時に足を動かして入っていくとか、プレッシャーを受ける選手がいれば細かくポジションを変える。そういうところが雑で、いる場所で受けようとする。それでテンポが上がらなくなった。プレスをかわせても、縦や脇にパスを入れるという部分ができなかった」