途中出場の吉田麻也がC・ロナウドと“マッチアップ”も…ユーベは前人未到の10連覇へ3発快勝スタート

2020年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピルロ新体制のスタートは白星発進

スタメン入りは果たせなかった吉田麻也だが、後半から出場機会を得た。 (C) Getty Images

 現地時間9月20日に開催されたセリエA開幕節で、吉田麻也の所属するサンプドリアは、敵地で"絶対王者"のユベントスと対戦した。

 注目の吉田をベンチに置いてスタートを切ったサンプドリアは、立ち上がりから下馬評通りに守勢に回ると、ユーベにあっさりと均衡を破られる。13分、C・ロナウドのエリア内への突破を食い止めた後のこぼれ球をクルセフスキに拾われ、狙いすましたミドルシュートを決められてしまうのだ。

 かたや俊英の鮮やかな一撃で先手を取ったユーベは、23分と34分にC・ロナウドがクロスバー直撃の惜しいシュートを放つなど連続してチャンスを創出。追加点こそ奪えなかったものの、主導権を握り続けて、前半を終えた。

 劣勢に立たされたサンプドリアは、後半開始とともに吉田、ラミレス、クアリアレッラを一気に投入してなんとか流れを変えにかかる。4バックの右CBに配置された吉田は、C・ロナウドと対峙する重要な役割を担う。62分にはスルーパスに反応したポルトガル代表FWに身体を入れてブロックする巧みな守りを見せた。
 
 だが、吉田の奮闘も虚しく試合の流れ自体は変わらなかった。巧者のユーベは危なげなく時間を消化すると、78分には、CKのこぼれ球の処理を誤ったサンプドリア守備陣のミスを見逃さなかったボヌッチが決定的な追加点をゲット。さらに88分にはC・ロナウドが今シーズン初ゴールを奪って趨勢を定めた。

 結局、試合は3-0でユベントスが勝利。前人未到のセリエA10連覇に向けて、ピルロ新体制を発足させた王者が上々のスタートを切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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