「おかげで息子が学校で一番に…」イブラが敵マーカーにユニホームを手渡した意外な理由とは?

2020年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴール裏を眺める相手FWに…

シャムロック戦で存在感を放ったイブラヒモビッチ。試合後の振る舞いが脚光を浴びている。 (C) Getty Images

 スウェーデンのレジェンドが見せた行動が話題を呼んでいる。

 現地時間9月17日に開催されたヨーロッパリーグ予選2回戦で、ミランはアイルランドの古豪シャムロック・ローバーズに2-0で勝利した。

 脚光が集まっているのは、豪快な先制点を決めたズラタン・イブラヒモビッチの振る舞いだ。スウェーデンの英雄は、試合後に相手FWのアーロン・グリーンへユニホームを与えたのだが、最初はシャツを交換するつもりはなかったという。

 では、なぜイブラヒモビッチはユニホームを手渡したのか。地元紙『Irish Sun』によれば、試合終了後、この日のゴール裏でボールパーソンを務めていた愛息を見つめていたグリーンのもとへ「何を見てるんだ?」と歩み寄った38歳は、相手FWから事情を聴き、「俺のユニホームをあげるよ。あんたの息子を喜ばせてあげてほしい」とすかさず行動に出たのだという。
 
 この出来事をシャムロックのエースであるグリーンは、「思わず笑うことしかできなかった」と振り返っている。

「ワールドクラスの選手と対戦しているときに、『君のユニホームが欲しい』なんて言えやしない。でも、それを察して、彼のほうから言ってくれたんだ。もちろん、僕は『ノー。いらないよ』とは言えなかった。家に帰った後も笑みがこぼれてしまったよ。やっぱり彼はレジェンドだ。おかげで息子は翌朝、学校で一番の人気者になれたんだ」

 シャムロックのチームメイトたちも驚嘆している。この試合でスタメン出場していたゲイリー・オニールは、「グリーンはコーナーキックの時にイブラヒモビッチをマークしていたからその大役の恩恵を受けたんだね」と明かしている。

「グリーンな本当に幸せそうだったし、見ていて素晴らしい瞬間だと思ったね。もちろん彼らに負けたことは悔しい。とくにイブラヒモビッチは僕らの2枚も、3枚も、上手だった。本当に凄い選手だったよ」

 歯に衣着せぬ発言で物議を醸すこともあるイブラヒモビッチだが、シャムロック戦で見せた振る舞いは、「好漢」と呼ぶに相応しいものだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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