南野拓実の立場に影響確実! リバプールが昨季16点の実力派FWジョッタを総額62億円で獲得

2020年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「オファーに『ノー』というのは不可能だった」

リバプールの真新しいユニホームに身を包み、笑顔を浮かべるジョッタ。 (C) Getty Images

 レッズがチアゴ・アルカンタラを獲得した前日に続いて実力派タレントを引き抜いた。

 現地時間9月19日、リバプールはウォルバーハンプトンからポルトガル代表FWのディオゴ・ジョッタを完全移籍で獲得したと発表した。

 英公共放送『BBC』などによれば、移籍金は4100万ポンド(約57億4000万円)で、400万ポンド(約5億6000万円)のボーナス付き。契約期間は2025年6月30日までの5年間となっている。背番号は20番に決定した。

 現在23歳の有望株は、アトレティコ・マドリーからポルトにレンタルされた16-17シーズンに才能が本格開花。そこで師事した同胞のヌーノ・エスピリト・サントに引きつられる形で、17年の夏にウォルバーハンプトンに移籍した(1年目はレンタル)。

 昨シーズンは、リーグ屈指との呼び声もあるフリーランに加え、左サイドからのカットインにも磨きがかかり、公式戦48試合で16ゴール・6アシストと結果を残した。
 地元紙『Liverpool Echo』によれば、前日に加入が決まったチアゴ・アルカンタラに続いて、ユルゲン・クロップ監督が希望して獲得したというジョッタは、クラブの公式サイトで次のように意気込んでいる。

「本当にエキサイティングな瞬間だ。早くスタートがしたい。リバプールは世界最高のチームだし、プレミアリーグはいつもこのチームを追っていたからオファーがあった時に『ノー!』ということは不可能だった」

 左サイドと中央でマルチにプレーできる有望株の補強は、今夏のプレシーズンに好調だった南野拓実にも小さくない影響がありそうだ。前線のタレント拡充は懸案事項だったとはいえ、コロナ禍で財政状況が厳しいなか、総額4500万ポンドを叩いたという事実が、期待の大きさを物語る。

 さらなるポジション争いの激化が予想されるなか、はたして南野は存在感を示せるか。日本代表FWにとっては勝負の1年となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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