大迫勇也、本領発揮できずにHTに無念の交代…不振脱却を目指すブレーメンは開幕戦でいきなり躓く

2020年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

繋ぎ役として大迫は奔走するも…

開幕戦でスタメン起用された大迫だったが、目に見える結果は残せなかった。 (C) Getty Images

 現地時間9月19日に開催されたブンデスリーガ開幕節で、大迫勇也の所属するブレーメンは、昨シーズン10位のヘルタ・ベルリンをホームに迎えた。

 ブンデスリーガ(1部)挑戦6年目を迎える大迫は、4-4-2の最前線でスタメン出場。昨シーズン途中までヘルタに在籍していたデイビー・ゼルケと2トップを形成した。

 観客を入れて行なわれた一戦は序盤から一進一退の攻防戦が続いた。昨シーズンに昇降格プレーオフを制してなんとか1部残留を決めていたブレーメンは、堅守速攻のスタイルでヘルタの攻撃に応戦。局面では激しい肉弾戦を演じて要所を締めつつ、マンチェスター・ユナイテッドから獲得した新戦力のチョンを起点に相手の隙を狙い続けた。

 注目の大迫は、キレのある動きを見せたチョンへの繋ぎ役を徹底した一方で、自らが決定機に絡めず。35分には相手MFダリダと交錯して首を痛めるなど、ヘルタの寄せに手こずるシーンが目立った。

 堅守を見せていたブレーメンだったが、前半終了間際の42分に均衡を破られてしまう。左サイドからの鋭いクロスに誰も反応できずに、最後はファーサイドで待っていたペカリークにねじ込まれてしまったのだ。

 先手を取られたブレーメンは、アディショナルタイム2分にも速攻からルケバキオにゴールを奪われ、ホームサポーターからブーイングが浴びせられるなかで前半を終えた。
 
 迎えた後半、ブレーメンは、前半に首を痛めていた大迫に代えて攻撃的MFのビッテンコートを投入し、反撃に向けたカードを早々に切る。

 だが、前半の内に差を広げ、精神的にも余裕の生まれたアウェーチームの前に苦戦を強いられたホームチームは、62分にショートカウンターから相手の10番であるクーニャにダメ押し点を奪われ、ますます劣勢に立たされてしまう。

 何とか一矢報いたいブレーメンは、69分にゼルケがヘディングシュートをねじ込んで一点を返したが、その後はヘルタを攻めあぐねる。そして89分に相手FWのコルドバにチーム4点目を決められ、万事休すとなった。

 結局、試合は1-4でブレーメンが敗戦。降格危機に瀕した昨シーズンの不振脱却を誓った古豪は、開幕戦でいきなり躓いた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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