“新戦力”武藤嘉紀&乾貴士の起用法やライバルは? エイバルの「最新序列」をチェック!

2020年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃の軸としてプレーできる

エイバルの最新序列。4-4-2がベースとなる。(C) Getty Images

 今月16日に武藤嘉紀が1年のレンタル移籍で加入したエイバル。通算で在籍5年目を迎える乾貴士とともに、ラ・リーガでは初めて複数の選手が同時にプレーすることになった。

 ここでこの2人のサムライ戦士の立ち位置をチェックしよう。

 ホセ・ルイス・メンディリバル監督は、4-4-2、もしくは2トップの片方を外して、中盤を一枚増やす4-2-3-1を採用。毎年主力を引き抜かれながら、少ない予算でソリッドかつアグッレシブなチームを作り上げている。

"先輩"の乾は、現状では左サイドハーフの一番手だ。昨シーズンは献身的な守備で高い評価を得たものの、攻撃面でやや大人しく、先発は23試合に留まった。

 だが、今シーズンは攻撃の中核を担っていたファビアン・オレジャーナが移籍。指揮官の戦術を熟知し、実績もある乾がこのポジションでは他を凌駕している。

 ライバルは、ディアモ・ザグレブから新加入のポーランド代表MFダミアン・カジョルや、左サイドのスペシャリストであるポルトガル人DFラファ・ソアレスらとなるが、乾に一日の長がある。メンディリバル監督が求める積極的な仕掛けで決定的な仕事を果たせれば、かつてのように攻撃の軸としてプレーできるだろう。

 ただ、同じサイドで好連係を見せていた左SBのホセ・アンヘルが故障で長期離脱となったため、レアル・ソシエダから補填したケビン・ロドリゲスと同様のコンビネーションが築けるかもカギとなる。
 
 両サイドでのプレーも可能な武藤だが、主戦場は2トップの一角となるだろう。現状ではFWの3番手といったところだ。

 レギュラーを務めるキケ・ガルシアとセルジ・エンリクの30歳コンビは、ともに泥臭いプレーが持ち味で、エリア内での強さやポストプレー、前線からの守備には定評があるが、得点力は決して高くない。昨シーズンは前者が5点、後者はわずか1点に終わっている。さらにスピードにも欠けるため、タイプの異なる武藤の出番は少なくないはずだ。

 まずは途中出場で目に見える結果を残せるかが、定位置奪取のポイントになる。ただ、乾の加入時がそうだったように、メンディリバル監督は組織的な守備ができない選手をレギュラーに抜擢することはほとんどない。戦術を理解し、ディフェンスのタスクを忠実に遂行することがまず求められる。

 いずれにしても、この2人の日本代表アタッカーがともにレギュラーでプレーする可能性は十分にあると言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】リーガ初の日本人コンビ誕生!乾が投稿した武藤との2ショットはこちら!

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