「信頼を大きく失墜させる行為」JリーグがJ3秋田に400万円の罰金。2014年から85試合で入場者数を水増し

2020年09月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

岩瀬社長がクラブ公式サイトで謝罪「心からお詫びを申し上げます」

Jリーグが、違反があったJ3秋田に対し、400万円の罰金を科すことを決定した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは9月17日、J3・ブラウブリッツ秋田に違反があったとして、クラブに400万円の罰金を科すことを発表した。

 秋田は2014シーズン開幕戦から2019シーズン開幕戦までのリーグ戦、ホームゲーム全85試合において、Jリーグが規約する入場者数の算定方法を用いず、正確にカウントできていなかったことが判明した。

 さらに各入場口でカウントした人数に、下記のふたつを不正に加算。Jリーグに提出する公式記録に虚偽の入場者数を記載していた。

・スタジアムの各入場口でカウントした入場者を集計した合計入場者数の10パーセント程度
・入場者数に算入できない運営ボランティア、運営スタッフ、出店者、メディアを少なくとも1試合平均75から120名

 これにより、Jリーグは、「J3加盟当初から約5年間もの長期にわたり、根拠のない数字および本来含めてはならない人数を入場者数として発表・報告してきた本件行為は、Jリーグへの信頼を大きく失墜させるものである」として、400万円の罰金処分を下した。
 
 秋田の岩瀬浩介社長は、クラブ公式サイトで「深く、深く心からお詫びを申し上げます」とファン・サポータに向けて謝罪文を掲載している。

「本件行為は、どんな時もチームと共に戦っていただいた皆様とクラブの信頼関係を大きく揺るがす行為であると深く反省し、Jリーグの懲罰決定について真摯に受け止めております。皆様の応援の甲斐あって、チームが好成績をおさめている中、このような水を差すようなことが発覚し、本当に申し訳なく思っております」

 なお、「2019年シーズンの第5節のホームゲームより、リーグ規定に沿った算定方法をしている」とし、「再発防止と皆様との信頼回復に努めてまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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