昨季王者・横浜が前半の3得点で連敗を「3」でストップ!清水は退場が響きクラブワーストに並ぶ7連敗…

2020年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともに連敗脱出を目指した一戦

2試合連続ゴールを奪ったエリキ(右)。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは9月16日、各地で4試合を開催。日産スタジアムでは、横浜F・マリノス対清水エスパルスの一戦が行なわれた。

 3連敗中の横浜は、オナイウ阿道が8試合ぶり、水沼宏太が9試合ぶりにスタメンに名を連ねた。対して6連敗中の清水は、ティーラシン・デーンダー10試合ぶりに先発復帰。ともに連敗脱出を目指した一戦となった。

 試合開始3分、横浜はいきなりアクシデント。畠中槙之輔が脚部に違和感を訴え、渡辺皓太を投入。早々に交代カード1枚を使う形となってしまう。

 それでも、横浜は動じず立ち上がりから試合を支配。そのなかで9分、左サイドを高野遼がえぐり、ゴール前へ低く早いマイナス気味のクロス。これをエリキがダイレクトで合わせゴールネットを揺らし、先制に成功する。

 勢いに乗った横浜は13分、縦パスに仲川輝人が抜け出しビッグチャンス、するとディフェンスの立田悠悟がファウルで決定機阻止。このプレーで立田は一発退場となってしまう。

 そして人数で上回るホームチームはさらに追加点。22分、水沼が右サイドからクロス、反応したオナイウは上手く足で合わせて、ゴールに流し込む。

 対して、まず1点を返したい清水だが、数的不利も影響し相手にボールを持たれる時間が多く、なかなか反撃の糸口を掴めない。苦しい時間が続く。

 横浜はその後も攻撃の手を緩めない。28分、水沼が再び右サイドからゴール前へ精度の高いパス。オナイウが受けると、マイナス気味にラストパス、エリキが左足で合わせると、ボールは相手に当たって軌道が変わり、ゴール左へ吸い込まれる。

 結局、前半中盤からは終盤にかけては横浜攻め続け、3-0のリードで折り返す。
 
 後半に入っても構図は変わらない。1人多い昨季王者がどん欲に追加点を狙い続ける。ただ、清水もGK大久保択生を中心に集中した守備を見せ、4点目のゴールは割らせない。

 後半は前半に引き続き横浜がチャンスを多く作りながら、スコアは動かない展開が長く続く。

 そしてお互い試合を動かすべく、横浜は前田大然やマルコス・ジュニオール、清水はジュニオール・ドゥトラやカルリーニョス・ジュニオなど攻撃的なカードを積極的に切り、打開を試みる。

 しかし、横浜が攻勢をかけるなかで清水の見せる集中力を切らさない守備で、ゴールはこれ以上生まれない。

 結果、そのまま試合終了のホイッスル。横浜が前半に奪った3点で勝利し、連敗を3で止めた。対して清水はクラブワースト記録に並ぶ7連敗となってしまった。

 次戦は9月19日にともにアウェーで横浜がサガン鳥栖と、清水は湘南ベルマーレとの一戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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