「人種差別は許されない」「悪い敗者だ」ネイマールとアルバロの対立が泥沼化! 両クラブも全面衝突へ

2020年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリSGは「人種差別」問題を訴え、マルセイユ側は全否定

何事か言い合っていたネイマール(左端)とアルバロ(右端)。 (C)Getty Images

 9月13日に行なわれたリーグ・アン第3節、バルク・デ・プランスで行なわれたパリSG対マルセイユは、後者が1-0で勝利した。

 ライバル同士の白熱した一戦は、後半アディショナルタイムに、両チームあわせて5人が退場するという前代未聞の事態に。パリSGのネイマールは、アルバロ・ゴンサレスの後頭部を叩き、VARチェックで5レッドカードを提示されている。

 このとき、ネイマールはフィールドから去る際、第4審判に何事かを訴えていたことが注目されたが、試合後に自身のSNSを通じ、アルバロから人種差別的な発言があったとぶちまけた。 

 そのアルバロは、自身のSNSで「人種差別などはなかった」と反論し、ネイマールを「悪い敗者だ」とコメントしていた。さらには、同僚のディミトリ・パイエが、アルバロが泣きわめくネイマールの顔を張り付けた犬を抱えるコラージュ写真をSNSにアップ。これにパリSGのサポーターが激怒し、ピッチ外での衝突もヒートアップしていた。
 

 そんななか、両クラブも動いた。パリSGは14日、「人種差別が許される場所はこの世界にはない。ピッチの上でも生活の中でも、どこにもない。今回の件ではフランスプロリーグ機構(LFP)の懲戒委員会が調査を行ない、事実を明確にすることを期待する。我々は強力、サポートを惜しまない」とネイマールの発信を支持する声明を発表した。

 一方、マルセイユは「人種差別などなかった」とし、「彼は人種差別をするような人間ではなく、そのことはチームメイトも理解している」とアルバロを擁護した。そして、このスペイン人DFと彼の親戚の電話番号が流出しており、深刻な嫌がらせなどを受けていると訴えている。

 現地メディアによれば、LPFの懲戒委員会は水曜日に開催されるという。今回の5人退場処分についての調査が行なわれ、ネイマールには数試合の出場停止処分が科される見込みだという。また、本当に人種差別発言などがあったのか、動画の検証も併せて行なわれ、問題があった場合は懲戒処分も検討されるようだ。

 ピッチ外で"炎上"し続けているこの騒動。今後の展開が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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