ネイマールら5人の退場者を出す“歴史的大荒れ”のフランス版クラシコ、マルセイユがパリSGに9年ぶりの勝利!

2020年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井宏樹がフル出場で勝利に貢献、パリSGは2連敗スタートに

今シーズン初出場を果たしたネイマール(右)。チャンスを創出したものの、ゴールチャンスを逸する場面が目立った。 (C)Getty Images

 現地時間9月13日、リーグ・アンの第3節が行なわれ(パリSGはCL参加のため1試合少ない状態)、酒井宏樹と長友佑都が所属するマルセイユは、昨シーズン王者パリ・サンジェルマンと対戦した。

 現地では「ル・クラシック」(フランス版クラシコ)とも呼ばれるビッグマッチで、パリSGは公式戦20戦負け無しという状態。酒井は右SBで先発し、加入したばかりの長友はベンチスタートとなった。一方のパリSG側は、新型コロナウイルスの陽性反応が出たとされ、チームから離れていたネイマール、アンヘル=ディ・マリアらが先発に名を連ねた。

 試合開始直後から激しい攻防が繰り広げられたが、31分に均衡が崩れる。FKのチャンスに、マルセイユのディミトリ・パイエが鋭いロングキックを前線に送ると、フロリアン・トバンがゴール右から走り込みながら合わせてダイレクトシュート。これがネットを揺らし、先制点を奪った。

 その後、パリSGは指揮官のトーマス・トゥヘル監督も顔を覆うような絶好機を逸するなどでチャンスをモノにできない展開が続く。

 マルセイユが1点をリードした状態で開始した後半、エンジンを一段階上げたホームチームが牙をむく。ネイマール、ディ・マリアを中心にゴールに襲い掛かるが、マルセイユの守備とGKステーブ・マンダンダの好セーブでひたすら耐え続けた。酒井は対峙するネイマールの股抜きをブロックするなど、要所で光った守備を見せる。

 62分にはネイマールのスルーパスに反応したディ・マリアが冷静に蹴り込むがオフサイドで無効に。また、64分にはマルセイユがネットを揺らしたプレーもオフサイドと判断される。さらに、69分には、ネイマールが左からのサラビアからのグラウンダーのパスに飛び込む絶好機を迎えるが、シュートはゴール右に切れた。

 そして、後半アディショナルタイムには、接触プレーにエキサイトした両チームの選手たちが激しくもみ合って試合が中断。結果、ネイマール、クルザワ、パレデス(以上パリSG)、アマビ、ベネデット(以上マルセイユ)の計5人が退場処分となる。

 しかし、荒れに荒れたゲームも辛抱強くマルセイユが虎の子の1点を守り切り、パリSGとのリーグでの対戦としては、2011年11月27日以来となる9年ぶりの白星を手にした。一方のパリSGはこの黒星で開幕2連敗を喫している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】酒井、長友が満面の笑顔! パリSGを下したマルセイユの「勝利のロッカールーム写真」はこちら!

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