【ACL第2節】鹿島 0-1 FCソウル|チャンスを逃し続けてACL2連敗

2015年03月06日 サッカーダイジェスト編集部

「決めないとこういう結果になる」(柴崎)。

【鹿島 0-1 FCソウル】鹿島のフォーメーション。得点者/FCソウル=キム・ジュンギュ(66分)

 ACLの初戦を落とした2チームの対戦で、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督はアウェーでの勝ち点3を目指して、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ(以下WSW)戦でスタメンだった若い植田をベンチに置き、より経験のあるファン・ソッコを先発で送り出した。
 
「彼の闘争心、戦う姿勢はチームをひとつにしてくれる」
 
 指揮官の期待どおり、ファン・ソッコは序盤から安定感あふれるプレーを見せた。FCソウルが積極的に攻撃を仕掛けてこなかったこともあったが、1トップに入るボールに対して厳しく対応。攻撃を遮断すると、次第に鹿島がボールを持つ時間が増えた。
 
 10分にはダイレクトパスから、西が決定機を迎える。右サイドからのシュートは防がれたが、これを皮切りに、12分にも柴崎が相手GKと1対1を迎え、さらに14分には遠藤が無人のゴールに流し込むだけ、という場面を作った。結局、シュートはポストを叩いたが、前半はピッチ状態の悪いなかで鹿島が主導権を握った。
 
 後半に入ると、それまでチャンスらしいチャンスを作れなかったFCソウルが反撃に出る。バイタルエリアを使い、ペナルティエリア付近でFKを得る機会が増えた。鹿島の中盤の運動量が落ちたことも影響したのだろう。流れが徐々に傾き始めた66分、均衡が崩れた。左サイドのFKからのクロスを、ゴール前に頭で落とし、ファーサイドでフリーだったキム・ジュンギュが右足でゴール右上に決勝点を突き刺した。
 
「決めていれば、チームを楽にすることができた。決めないとこういう結果になる。一番欲しい結果が出なかった」(柴崎)
 
「ポストが目に入ってしまった。決めなきゃいけない場面だった」(遠藤)
 
「前半もですけど、後半もそんなにやられている感じはなかった。でも、一発を持っているのがACLだと感じました」(土居)
 
 決められるチャンスを決める。それができたチームが勝ち、できなかったチームが負けた。鹿島はこれで2連敗。西は「勝つことでしか(グループステージ突破の)可能性を高めることはできない」と残り4試合、全勝することを誓った。
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