“電撃加入”長友佑都と酒井宏樹の立ち位置は? 個性派が揃うマルセイユの「最新序列」をチェック!

2020年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

トバンには移籍の噂が絶えないが…

マルセイユの最新序列。4-3-3が基本システムとなる。(C)Getty Images

 現地9月13日(日本時間14日4時)に開催されるリーグ・アン第3節で、酒井宏樹と長友佑都が所属するマルセイユが、王者パリ・サンジェルマンとのビッグマッチに挑む(両チームとも2試合目)。

 長友が電撃加入し、日本での注目度も高まっているフランスの名門は、どんな選手が主力を担っているのか。このタイミングで各ポジションの序列を整理しておこう。

 戦術家のアンドレ・ヴィラス・ボアス監督は、4-2-3-1なども用いるが、基本となるのは昨シーズンと同様に4-3-3だ。

 GKは在籍13年目を迎えるベテランのステーブ・マンダンダが不動。フランス代表経験も豊富な頼れる守護神だ。

 続いてDFライン。右SBは加入4年目の酒井が今シーズンも一番手を務める。控えのブナ・サールは本職の右ウイングで起用されるケースもあるため、左右兼用の長友が加わったのは心強い。

 CBは、昨シーズンからコンビを組むクロアチア代表DFドゥーエ・チャレタ=ツァルとスペイン人DFアルバロ・ゴンサレスがファーストチョイス。ドルトムントから借り受けたアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディが3番手という構図だ。20歳の逸材ブバカール・カマラも本来はCBだが、今シーズンも主戦場はアンカーか。

 左SBは攻撃力に定評があるフランス代表のジョルダン・アマビがレギュラー。昨シーズンはバックアッパーが事実上不在で、右の酒井が回る試合も少なくなかったが、経験豊富な長友の加入で、懸念はなくなった。2部のソショーから武者修行を終えて戻ってきたクリストファー・ロッキアは、再びレンタルもあるか。
 
 中盤のアンカーは、前述したカマラに2部ル・アーブルから新加入の新鋭ペペ・ゲイエが挑む構図。インサイドハーフは、ともに攻守に貢献するモルガン・サンソンとヴァランタン・ロンジエを軸に、小兵の司令塔マクシム・ロペズに百戦錬磨のオランダ代表MFケビン・ストロートマンと駒は豊富だ。

 肝となるのが、ディミトリ・パイエとフロリアン・トバンのフランス代表経験者コンビが担う両翼だ。ともに好不調の波が激しいものの、実績は申し分なく、チャンスメークとフィニッシュの両面で寄与する。控えのネマニャ・ラドニッチも途中出場から流れを変えられる打開力を備えている。

 ただ、昨シーズンの長期故障離脱から復帰したトバンには移籍の噂が与えず、退団となれば小さくない痛手だ。このレフティーと良好なコンビネーションを築いてきた酒井にも影響はあるだろう。

 CFは、欧州初挑戦ながら1年目でチームトップの11ゴールを挙げたダリオ・ベネデットが君臨。同じ30歳で、前線ならどこでも機能するヴァレール・ジェルマンがスーパーサブとして控えている。

 このまさに個性派揃いのチームを、昨シーズンに2位に導いたポルトガル人指揮官がどうまとめ上がるか。日本代表のSBコンビの活躍にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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